【文房具マンガ】「きまじめ姫と文房具王子」第24話
先月はなんだかあっという間の1ヶ月だったような・・・
気がつけば元号も「平成」から「令和」に変わって1ヶ月が過ぎましたね。
改元の時の一種のお祭りのような、なんだか2度目のお正月のような気分でした。
月も変わりましたので、恒例の月刊スピリッツで連載されている「きまじめ姫と文房具王子」のレビューです。
長かった蜂谷先生の同級生の嵯峨野さんの回も今回で終了のようです。
前号、今号のサブタイトルは「文房清玩(ぶんぼうせいがん)」なんです。この「文房清玩」は聞きなれない言葉かも知れません。
「文房清玩」は古くからある熟語で、文房(書斎)を中心に発展した中国文人の趣味で、ざっくりいうと自分の収集したり書いた書など文房具を話題にして時を過ごすようなもののようです。
今も昔も趣味を持つと、その趣味について語り合いたくなるのは人の常のようです。
現代でも僕が参加している文房具朝食会@名古屋など、色々なコミュニティがありますが、それと大差はないでしょうね。
姫路先生に触発された嵯峨野さんが、蜂谷先生に想いを告げます。
正直、想いを告げるまでは中国での硯の調査のお話でまさかの急展開でビックリしました。
多分僕も蜂谷先生同様に、ちょっとフリーズしていたかも知れません。
今回の文房具ネタは、中国の北宋末の文学者・書家・画家・収蔵家・鑑賞家であり、特に書画の専門家として活躍した「米 芾(べい ふつ)」さんがピックアップされています。
彼は宋の四大家と称されるほど書に秀でており、4人の中で最も書技に精通しているとまで言われるほどです。
そんなすっごい文人なのに、逸話が思わず笑ってしまう人です。
そんな逸話の1つが、他の収集家から船上で王羲之の書を見せてもらった際に、あまりに気に入ったのでくれなきゃこの書と一緒に入水しちゃう。と駄々をこねて、まんまとその書を譲り受けています。
僕も文房具を趣味としていますが、米芾さんのようなエネルギーはありませんね(笑)
でも、その気持ちが理解できてしまう辺り、ヤバイと思う・・・
ほんと、嵯峨野さんが登場してからヒューマンドラマ感が増して素晴らしかったです。
嵯峨野さんにハッパをかけた影響で、今度は姫路先生のターンです。お話の終わりに蜂谷先生を呑みに誘うのですが、その時の表情がなんとも言えず素敵なんです。
今後、どう展開していくのか気になって仕方がありませんが、次月は休載とのことで再来月まで持ち越しです。
もう数ヶ月すると、きっとコミックの第3巻が発売されるので、ぜひ発売されたら読んで欲しいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。