(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

【文房具マンガ】「きまじめ姫と文房具王子」第23話

毎月のご褒美のように楽しみにしている、月刊スピリッツで連載中の「きまじめ姫と文房具王子」。
今号で23話です。

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23話表紙

いや〜こうしてみると1ヶ月早いですね〜
もう楽しみすぎて、発売日に会社帰りに買ってきちゃいました。

さて蜂谷先生の幼馴染の嵯峨野さんが、秘めた想い?を抱いたまま中国に戻ってしまうのを、かの子さんが本音トークをしようと嵯峨野さんのお宅に押しかけちゃう。

押しかけたら嵯峨野さんは墨を擦っているところで、一緒に書を書くこととなり・・・

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かの子さん、なかなかの達筆ですね

わかりますよ、僕もきっと今書道をすると手が震えると思います。書道は手を机につかずに肘を上げて書くので、きっと途中からプルプルしそうです。
でも、何も書道に限らず万年筆でも、ボールペンでも、落ち着いて文字をしたためようとすると、気持ちが落ち着きますよね。

今までは文房具が関係してきていたのですが、今回は今回は人間ドラマです!!
前回同様、キーとなる文房具は「硯」なのですが、あまり文房具はヒューチャーされていません。
かの子さんと嵯峨野さんの本音トーク。どちらかというと、かの子さんが熱い気持ちをぶつけてる感じです。
でもその結果、嵯峨野さんの心境に変化が・・・
あまり語っては、ネタバレになるので物語についてはこれくらいで。

ほんと、文房具が好きだから読み始めたのに、今では登場人物たちのドラマの方が優先になってないかな?って思ってしまうほどです。

今回は前回から「硯」がキーアイテムなのですが、作中に王羲之の「蘭亭序」が登場しました。
冒頭で嵯峨野さんとかの子さんがお手本に書道をするシーンで登場したものです。

せっかくなので「王 羲之」について紹介します。
王 羲之(おう ぎし)とは、西暦300年ごろに活躍された政治家であり書家です。
彼は書の芸術性を確固たらしめた普遍的存在として書聖と称されています。
彼は楷書・行書・草書などで優れた作品を残しており、そのため現代でも「書道を習う者はまず王羲之を学んでから他を学べ」と言われているほどです。
逸話として、科挙の際に王羲之の技法で書かなければ、答えが合っていても合格にならなかった。と言われていたりします。
すごいですよね、古墳時代の書家の文字がいまだにお手本となっているのですから。

閑話休題
かの子さんの熱い気持ちの影響なのか、書をしたためて気持ちに変化が現れたのか、元々は蜂谷先生に会わずに帰国するはずだったのに、最後に蜂谷先生の研究室に訪れるところでお話は次回へ・・・

もう続きが気になってしまいます。毎月の事ながら早く続きが読みたい!!

 

さてせっかくの長期休暇なので、硯で墨を擦って文字をしたためてみたいです。
ちなみに僕は良寛さんの文字が好きです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。