「きまじめ姫と文房具王子」の単行本2巻が発売
僕が大好きで一押しの文房具漫画の「きまじめ姫と文房具王子」の単行本2巻が10月12日に発売されました。
- 作者: 藤原嗚呼子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/10/12
- メディア: コミック
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本作品は月刊スピリッツで連載されており、僕は定期購読しておりお話は知っているのですが、単行本になるとまた新た気持ちで読めます。
雑誌では当然1ヶ月に1話なのですが、単行本なら8話をまとめて読むことができますので、興味のある人や次の話を1ヶ月も待てないよ。という人は、この機械に読んでみてください。
この2巻では、
- 万年筆と歴史
- カッター
- 児童文具
- デジタル文具
- ブックカバー
- アイデア文具コンテスト
が収録されています。
各話の底流には、「忙しさに負けない文房具」という「アイデア文具コンテスト」があります。
今回収録されているお話のどれもが面白く、全てを読んで欲しいのですが、その中でも僕のオススメ話は「児童文具」です。
文房具も地味に日々進化しています。そのため、より便利でより簡単でより安全な物へという流れがあります。
(例えばカッターナイフの刃をカバーして、刃は必要最小限しか出ていないオルファの「キッター」とか。)
その流れを止めることはできなけど、果たして子供の考える力を養うタイミングや機会を奪っているのではないか?と薄々感じていました。
連載を読んだ時に、この物の進化による機会損失?について、腰を据えて考えることができました。
この漫画の凄いのが、キーアイテムとして文房具を扱っていますが、登場人物の心理描写というか感情がとても丁寧に扱われているところです。
そしてキーアイテムとしての文房具がストーリーの中で、自然に登場してくるんですよね。まるでお昼だからご飯を食べる、喉が渇いたから水を飲む。というように全然わざとらしくないんです。文房具が大好きな僕でも、たまに文房具があまりに自然に登場しすぎて、この話のキーアイテムはなんだっけ?と読み返すほどです。
そのため文房具に興味のない人も十二分に楽しめる内容になっています。
それにキーアイテムの文房具を、クドくなくさらっと説明されるんですよね。このさじ加減というかバランスが凄いです。
この作品のためだけに定期購読しているといっても過言ではなく、本当にすっごい作品なのでまだ読んだことのない人は、ぜひ一度読んでみてください。
(以下の小学館のサイトで第1話が読めます。)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。