カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

川崎文具店さんから新たなインク「思考実験シリーズ」が誕生しました

岐阜県大垣市川崎文具店さんが新たに始めた「インクバロン」という独りインクメーカー。
オリジナルインクの調合(イベント限定)や、和歌の枕詞をイメージした全72色展開予定のインク「インペリアル〜敷島〜」があり、開始早々にすっごい種類のインク・サービスを展開されています。

pi-suke.hatenadiary.jp

そんな川崎文具店さんから、また新たなインクシリーズが発表されました。
新たなインクシリーズの名前は「思考実験シリーズ」です。

これは川崎文具店の店長さんが、頭の中で想像する実験の事で、その実験からイメージしたインクとのことです。

第一弾は「ラプラスの悪魔」です。

思考実験シリーズ「ラプラスの悪魔

注意:このインクはまだ販売時期や販売価格は決まっていないそうです。

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パッケージ外観

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無彩色・反射率18%グレー

このインクは「無彩色・反射率18%グレー」をイメージされたインクです。
なぜ「無彩色・反射率18%グレー」なのか・・・それはインクの説明書に記載されていました。

世界をすべて混ぜると、どんな色になるのか・・・諸説ありますがインクバロンが想像する色は灰色です。その中でも無彩色で白と黒の中間グレーと呼ばれる「反射率18%グレー」をイメージしてインクを製造しました。
世の中のすべて、更に未来をも見通す”ラプラスの悪魔”は量子力学の誕生で消滅してしまいましたが、もしもどこかに存在していて、世の中をみているとしたら・・・
すべての色が混ざった”灰色の世界”が見えているのかもしれません。

ちなみにこの説明書の裏には、"ラプラスの悪魔"についての説明があります。

"ラプラスの悪魔"(ピエール=シモン・ラプラス
もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も全て見えているだろう。
『確率の解析的理論』1812年

小難しいことは置いておいて、要は世界のすべての色を混ぜるとどんな色になるのか?ということを店長さんが想像して実験したイメージの色なんですね。
店長さんが簡単に説明してくれたのが、
「掃除して集まった埃って、パッとみてみると灰色なんだけど、ルーペで見てみると色々な色の細かなゴミが集まっていることがわかる。ということは、世の中の色を全て集めてギュッと絞るとこんな感じの色かな〜」っとか・・・
更に反射率についても説明してくれたのですが、ちゃんとメモしていなかったので忘れちゃいました。今度はちゃんとメモをとって、説明できるようにしようと思います。

外観パッケージがFacebookで公表されていました。
めっちゃ重厚な雰囲気のパッケージじゃないですか。Facebookの投稿内容を引用します。

重厚な箱は桐でできておりメープルニスで塗装して、英文による説明書とシーリングワックスで装飾したデザインは悠久な歴史を感じさせる逸品に仕上がっております

なんと
試験管等を外せば万年筆などを収容できるペンケースにもなりますよ 凄すぎます。インクのパッケージとは思えない雰囲気ですね。
しかも、万年筆などを収納できるペンケースとしても使用できるというのは嬉しいですね。

肝心なインクは試験管のような細長い容器に入っています。
そのためこの容器から直接万年筆に吸入することはできませんので、小瓶が用意されており、その小瓶に試験管のような容器から写すためのスポイトがセットになっています。
「思考実験シリーズ」らしいパッケージです。

 

「インペリアル〜敷島〜」だけでもすごいのに、更に「思考実験シリーズ」まで始めるとは・・・「インペリアル〜敷島〜」もそうですが、ただ単に素敵な色を作るのではなく、その色にまつわる物語・背景があると、よりインクに興味が持てますね。
しかしこの開発速度は独りメーカーならではです。
僕もこの「思考実験シリーズ」になるのかわかりませんが、一つ理論上は開発可能と思われる面白いインクのアイデアを提案しましたので、きっとそのうち開発してくれると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。