(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

ゼブラの秘密が丸裸?「ゼブラ公式ガイドブック」

ゼブラが創業120年を記念して刊行された「ゼブラ公式ガイドブック」を先日予約して受け取ってきました。

ゼブラ完全ガイドブック ([実用品])

ゼブラ完全ガイドブック ([実用品])

www.zebra.co.jp

ゼブラといえば、油性ペンの「ハイマッキー」や多機能筆記具の憧れ「シャーボ」に「芯の折れない」シャープペンシルの代名詞的な「DelGuard」、そして優れた筆記感のボールペンの「SARASA」など筆記具メーカーとして超一流メーカーです。そんなゼブラの秘密を丸裸にしちゃう本です。
さらに特別限定付録で、マッキーやクリスタルデザインのSARASAが5本付いています。

ゼブラ公式ガイドブック目次

  • 人気女優・漫画家がゼブラ愛を語るインタビュー
  • ゼブラパーフェクトペンファイル
    (サラサ・マッキー・デルガード・マイルドライナー・シャーボ・ペン先)
  • ゼブラ社員の使い方
  • 筆記具Q&A
  • ゼブラ120年の軌跡
  • ゼブラ野木工場に潜入
  • ゼブラ石川社長×ステーショナリーディレクター土橋正氏 特別対談

目次を見るだけでもドキドキ・ワクワクする内容です。
そんな中からちょっと紹介しますね。

初めて知ったのですが、国産初の銅ペン先から始まったんですね。
そういった創業から現代に至るゼブラの秘密が余すことなく紹介されています。いうならば、簡易社史です。

デルガードの開発秘話

本誌の中を一部紹介します。
DelGuardが発売されるまでは、シャープペンシルの芯は折れるのが当たり前、折れてしまうのは使い方が悪いからだ。と思っていました。そんな固定概念を覆してくれた「芯の折れない」シャープペンシルのDelGuardの開発秘話です。

2009年にプロジェクトはスタートしたのですが、あまりの難しさから一時断念されたそうです。しかし、その3年後の2012年にプロジェクトは再スタート。その時には「積極的に試作品を作る」という方針をとったそうです。
思いついた気候のアイデアは60以上で、それらを試作し、その中から2つのアイデアをくっ見合わせることで、「芯の折れない」機構を作り出したそうです。そして、翌年に試作品が完成し、2014年に発売となって今では、様々なモデルの「DelGuard」が発売されています。

この部分を読んだ時には、脳内で中島みゆきさんの「地上の星」が流れてしまいました。 そんな感じで、シャーボの開発秘話も紹介されています。ぜひN○Kに特別版として「プロジェクトX」で放送してほしいぐらいです。

面白コーナー?

爆発的な人気の筆記具を数多く世に出しているゼブラですが、当然発売する商品の全てがヒットするわけでもなく、今ではみないゼブラの商品が紹介されているコーナーが、「ゼブラのお宝&珍品紹介」です。

その中にあった黒と赤の2色マッキーは復刻したら売れるんじゃないかな?確かに太い方に黒・赤のどちらのインクを入れるのか悩ましいですが、そこは太い方に黒・細い方に赤のバージョンと、太い方に赤・細い方に黒の2パターンを発売すればどうでしょう?

このコーナーで驚いたのは、1981年に「キエックス」という消せるボールペンを発売されていたことです。今でこそPILOTの「フリクションボールペン」が爆発的に普及していますが、今から35年以上も前に消せるボールペンを発売されていたとは驚きです。まさに時代の先取りしたが、先取りしすぎて時代が付いてこれなかったパターンですね。

WORLD of ZEBRA

世界で使われているゼブラの商品が紹介されています。

それぞれの国の文化を考慮して作られているゼブラの筆記具が紹介されています。
日本では見かけないカラーリングや形状など、みているだけでワクワクします。

その中でアメリカで発売されている「F-701」というボールペンが気になり、早速Amazonで注文してしまいました。(これは後日レビューします。)

特別限定付録SARASA

「ハイマッキー」と「クリスタル」のデザインをモチーフにした限定デザインの「SARASA」が付録として5本付いてきます。

ハイマッキーデザインは、黒・青・赤・緑の4色のインク。

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特別限定付録のハイマッキーデザインのSARASA(4色)

インクの残量が綺麗に見える透明軸の油性ボールペンとして、50年以上も続くロングセラーの「クリスタルシリーズ」は黒インク。

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特別限定付録のクリスタルデザインのSARASA(黒色)

僕が会社で使うボールペンはSARASAと決めているので、これは嬉しいです。他の人とちょっと違うのを所有したい。というどうしようもない欲求が満たされます(笑)

 

非常に内容が濃く読み物と優れています。誰もが意識せずとも使ったことのある筆記具の開発話や、日本で発売されていないモデルが紹介されるなど、非常に優れた本です。
文房具好きは必読の1冊です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。