【ISOT】社会的意義の大きな文具 - Cocktailz
ISOTに行く前にHPで出展者情報を眺めているときに、とても興味を引いた製品があります。
それはCocktailzさんの「KIMINOTE」です。
cocktailz.jp
この商品はロービジョン(low vision:弱視)の女の子の声から生まれたノートです。
ロービジョン (low vision) とは、視機能が弱く、矯正もできない状態。それにより日常生活や就労などの場で不自由を強いられる、従来は弱視、または低視力と呼ばれた状態、またはその人のことである。全盲ではない。「見えにくい人」とも呼ばれる。現在でも社会的弱視、教育的弱視とも呼ばれ、弱視者と呼ぶ場合は、現状ではロービジョン者とほぼ同義。視覚障害である。
「KIMINOTE」は弱視でも罫線が分かるように行間が広かったり、罫線を探しやすいようにポイントが付いています。またノートを見返す時に、ロービジョンのため顔をノートに可能な限り近づけるので、ノートの角を落として目に触れにくいようにしています。
僕は日本福祉大学に通っていたため、専攻は福祉ではないにしても福祉に関する授業も受け、さらに大学には身近にロービジョンに限らず障碍を持った友人が何人か居ました。そういった環境だったので、今でも福祉関係のニュースなどは気になります。
文房具は就学時には必須の道具です。商品を選ぶという健常者が当たり前に行っていることが、障碍者は世間的に少数派なので選択肢が少ないか、そもそも選択肢が無いのが現状です。そんな現状が良い方向に変化するといいな~と漠然と思っていたところに、この商品の存在を知りました。
KIMINOTEプロジェクトには
既存のロービジョン者向けノートのデザインがかわいいかどうかよりも、ロービジョンの子にとって見やすい、使いやすいノートがこの1種類しかなく、ほかに選択肢がないことのほうが本質的だと感じてKIMINOTEを作ろうと決めました。
はまさにその通りだと共感します。今回はノートでしたが、ノートに限った内容ではありません。
一つの企業がすべてを賄うのは現実的に難しいので、例えばノートで言えば、KOKUYOさん / ショウワノートさん / ツバメノートさんなど、大企業が1デザインづつ作れば、それだけで選択肢が増えます。筆記具でも同じようにすれば、今よりずっと選択肢が増えていきます。素晴らしい高品質の商品を展開している日本企業さんには、ぜひ企業の枠を超えて協力しあって、一つのプロジェクトとして実施して頂きたいと思います。