(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

長時間の筆記に最適な万年筆「プロフィット ブラックラスター」

勉強をしていると、長時間の筆記を行うので手や肩が疲れませんか?
長時間の筆記を行っても疲れにくい筆記具をお探しの方にお勧めなのが、セーラーさんの「プロフィット ブラックラスタ」です。
www.sailor.co.jp

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見た目、真っ黒でちょっとデザイン的に珍しいかもしれません。
この「ブラックラスター」ですが、なぜ長時間の筆記を行う方にお薦めなのか。
それはペンの重心が思いっきりペン先にあるからです。
首のところに真鍮を使用しているから、ペン先に重心を持ってくることができているのです。

なぜペン先に重心があると、長時間の筆記に疲れないのか。
ペン先に真鍮を用いて前重心なので、万年筆の重さだけで筆記時に筆圧を必要としないからです。
ただ手を動かすだけで、筆圧を掛けなくてよいので手や肩が疲れにくいのです。


長時間の筆記に対応しているので、セーラーさんのHPにも

司法試験や論文などで長時間筆記をされる方や、手の負担を解消されたい方にオススメの万年筆です。

っと記載されています。

僕自身も資格の勉強をする際には、この「ブラックラスター」を使っていますが、肩が疲れるっということは無いです。

長時間にわたって筆記をする必要がある人は、この「ブラックラスター」を使用してみてはいかがでしょうか。
ただ万年筆で通常と異なりかなりの前重心なので、店頭で試筆をされてから購入することをお勧めします。

ついにオーナーになりました「orenznero」

現在の文房具好きの垂涎の的の一つであると思われる「orenznero
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ついに先日、納シャされて晴れてオーナーになりました。

もうねどこで販売しているのか、幻のポケモン状態です。
そんな状態なのに、文房具朝食会@名古屋の重鎮のKさんが、文房具店から入荷連絡を受け、奥様が購入に向かわれるという、素晴らしいご夫婦の連携プレーにより、僕もオーナーになれました。
本当にありがとうございます。


以前、orenzneroの記事を書いていますが、今回は実物がありますので使用感を中心にレビューしていきます。
過去記事には以下です。
pi-suke.hatenadiary.jp


まずは開封の儀です。
パッケージがオシャレです。
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シャープペンシルなのに、取扱説明書及び保証書が同封されています。
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じゃじゃ~ん、ついに手にしました。
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ボディが12角形で、握り心地がいいです。
適度な重さがあり重心がペン先に寄っているので、書いていてペンがふらつくようなこともありません。

以降は、orenzneroの2大機能をピックアップします。

  • オレンズシステム

芯が折れないシステムです。
orenzと同じく、芯をペン先のパイプでガードすることにより、0.3mmの芯が折れることを防ぎます。

  • 自動心出し機構

試しに延々と描き続けて、orenzneroの特徴の一つの「自動芯出し機構」を試したます。
カチッと音がするとかそういった事もなく、さりげなく機構が稼働しました。
このさりげなく稼働することが大事です。
集中しているとカチッと音がしたり、振動などがあれば思考の邪魔になります。


まだ使い始めたばかりなので、非常に簡単なレビューですが、価格に似合う商品だと思います。
最後に細かな点ですが、ペンクリップが短いのでどの角度で握っても、ペンクリップが手に当たることもありません。
これって結構気になる人が居ると思うんですけど、こういった細かな点もカバーされているので、本当に素晴らしい商品だと思います。
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まだまだ品薄状況だと思いますが、シャープペンシルを高頻度で使用される人はぜひ購入して損はないです。
見かけた早急に確保することをお勧めします。

第69回 文房具朝食会@名古屋に参加してきました。

今日はあいにくの空模様でしたが、毎月恒例の第69回文房具朝食会@名古屋に参加してきました。
今回のテーマは「万年筆を楽しもう」です。

主催者の猪口フミヒロさん(id:fumihiro1192)が詳細なレポートを上げてくれると思いますので、僕は簡単に文房具朝食会@名古屋の雰囲気をレポートしてみます。
(何も考えず適当な場所に座ってしまったので、写真を撮りに動けなかったので文章ばかりです。次回はちゃんと写真を撮れるように動きやすい場所に座るようにしないとです。)


さて今回のテーマが万年筆ということで、非常に濃い内容でした。
簡単な自己紹介の後に、本日のテーマの万年筆を各自プレゼンしていきます。
(今回も2名の初参加者の方がお見えになりました。いいですね、こうやってどんどん人が増えていくっていうのは。)

濃い内容といっても、蘊蓄を語る訳ではなく文房具朝食会@名古屋らしく、ゆるくふんわりこんな万年筆があるよ~使ってるよ~って感じです。
雑誌の付録の万年筆・百均の万年筆もあれば、十万円越えの万年筆ありで、滅茶苦茶幅広いです。
またインクも奥が深いです。
プラチナさんのミクサブルインクでご自分で調合したり、紙によってインクが裏抜けするのでその台帳を作ったり。
はたまた、万年筆が出てくる漫画を紹介したり(漫画を紹介したのは、僕なんですけどね。「きまじめ姫と文房具王子」)
ちゃんと僕も万年筆もプレゼンしましたよ。
(僕がプレゼンした万年筆はまたブログに紹介したいと思います。)


皆さん、普段文房具ネタで盛り上がれないからなのか、ここぞとばかりにマシンガントークです。
ランチタイムに入る2時間半なんてあっという間です。
ランチタイムに入る11時には、とりあえず1次会はお開きです。


その後、時間のある人はそのまま2次会(ランチ)に出発です。
2次会のランチでも、延々と文房具談義で盛り上がります。
別に深い話をする訳でもなく、ただただ文房具をネタにワイワイおしゃべりするだけ。
3次会のお茶会でも、飽きることなく文房具で盛り上がり・・・
締めに東急ハンズさんで、Sさんの初めての万年筆をみんなで選んでっと、ホントにあっという間に時間が過ぎていきます。

たぶん時間が許せば、時間があるだけおしゃべりしてそうです。
その代わりネタの量に比例して、荷物が増えそうですけどね。



非常にざっくりとですが、文房具朝食会@名古屋の雰囲気をまとめてみました。
文房具に興味がある。文房具が好きだ。っていう人は、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。
僕は毎月この集まりが楽しみで仕方がありません。

出番を待ち構えています「ステンレス マルチ定規」

皆さんは定規を持っていますか?
学生さんの場合は、ペンケースに入る15cm程度の物ではないでしょうか。
社会人の場合は、職種によっては定規って希にしか使用しないので、持っていない人も多いのではないでしょうか。
僕自身も希にしか定規を使用しませんが、会社から支給された定規がイマイチなので、自前でペンケースに入れています。

僕がペンケースに入れている定規はMIDORIさんの「ステンレス マルチ定規<31cm>」です。
www.midori-japan.co.jp


  • 折りたたんで15.5cm、伸ばせば31cm

まず折りたたんだ状態で約16cmということは、ペンケースの中に問題無く入る長さなんですね。
そして伸ばせば31cmになります。
この伸ばした状態で31cmというのが高ポイントです。
なぜなら、よく使用する用紙のA4の長辺は297mmなので、30cmの定規だと3mmの余裕しかないです。
でも31cmなら13mmの余裕があるので、A4用紙の長辺に対して線を引く時に、それぞれ5mm程度の余裕があるので、位置合わせが行いやすいのです。


  • 素材がステンレス

多くの定規の素材がプラスチックだと思いますが、定規にカッターを添えて切ろうとすると希に、定規を切ってしまう。なんてことないですか?
会社の定規がまさにこれで、ガタガタなんですよw
でもこの定規は素材がステンレスなので、過ってカッターの刃が定規に入ることもありません。


  • 伸ばしたときに段差を感じない

折りたたみの定規って、伸ばしたときにつなぎ目に引っかかることってないですか?
この定規は伸ばしたときに、つなぎ目に引っかかることが無いんですよ。
0.2mmのシャープペンシルで書いても、この段差が気にならないです。


大きなポイントとしては以上の3点です。

業種によっては、定規って希にしか使用しないのですが、希に使用するからこそ邪魔にならないけど、いざ使うときにはストレス無く使用できるものを使いたいですね。
僕自身、希にしか定規を使用しないので、いつもペンケースのなかでこの定規が出番を待ちかねています。

インクを拭う動作も優雅にしてくれる「SUITO」

万年筆にインクを補充した後に、ペン先や首の所にインクが付いたままで美しくないので、ティッシュペーパなどで拭いていませんか?
僕も以前まではそうでした。
でも、せっかく万年筆という非日常的な贅沢?なひとときなのに、ティッシュペーパを使うと急に日常に戻された感じがして好きではありませんでした。
どうせならインクを拭うところまでスマートで優雅に行いたいですよね。

そういう要望を叶えてくれるのが、神戸派計画さんの「SUITO」です。
fromkobe.jp

ちなみにこの商品は、2015日本文具大賞 機能部門のグランプリ受賞商品です。



これは余剰なインクを吸い取るときの、ブロッターで使用される「吸取紙」で出来ています。
この吸取紙を万年筆で使いやすいように、予めスリット・切り欠けや折り目が付いています。
このため万年筆のペン先の丸みなどにも対応できて、キレイにインクを拭う事が出来ます。
ティッシュペーパという日用品ではなく、これを使うとインクを拭う作業まで優雅に行えます。

僕はペンケースに忍ばせておいて、何時でも優雅に拭えるようにしています。

せっかく万年筆を使うのですから、こうしたチョットした小物も大切にしたいですね。

【文房具マンガ】「きまじめ姫と文房具王子」第2話

先月号の月刊スピリッツで連載されている「きまじめ姫と文房具王子」の第2話です。

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このマンガのために月刊スピリッツを定期購読している状態ですので、発売日に直ぐに手元に届いたのですが、ちょっと何かと多忙で紹介が遅れちゃいました。

以前紹介した記事を貼っておきます。
pi-suke.hatenadiary.jp

 

第1話では、お約束の登場人物の紹介でした。
第2話では、文房具に興味のないヒロインの姫路さんが、恩師から送られたビンテージ万年筆「ペリカン 101ラピスブルー」を主軸に話が進みます。
姫路さんと恩師の思い出、そして謎の恩師がなぜビンテージ万年筆を送ったのか、文房具に興味が無くても、ストーリー自体もとってもいいです。

 

このブログ「カクかく」は文房具ブログですので、物語のキーアイテムの文房具に注目です。
今回のお話で初めて知ったのですが、ペリカンのロゴって時代によって違うんですね。
現在のロゴは、

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ですね。

注目してもらいたいのは、ヒナの数です。
現在では親鳥1羽、ヒナ1羽です。
でも、昔はヒナが4羽のときがあったそです。

というこで、実際にビンテージ万年筆でロゴを確認してみました。
っと言っても、ビンテージ万年筆は所有していませんので、愛知県のサブカルチャーの拠点である大須にある「PEN-LAND CAFE」さんにお邪魔して、ロゴを確認させてもらいました。
www.pen-land.jp

 

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1枚目をよく見てみると、ヒナが4羽いることが分かります。
(撮影させてもらった万年筆は、復刻版だったのですが、それでもいいお値段でした。)
2枚目はちょっと見にくいですが、ヒナが2羽います。
面白いですね、時代によってヒナの数が違うというのは。

 

話を漫画に戻しますが、この第2話で僕が一番良かったのは、ヒロインの姫路さんが恩師がなぜこの万年筆を送ってくれたのか、納得して初めて万年筆を使った時の表情です。

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この表情です。
僕も覚えがありますよ。今まで使ってきた筆記具との違いに、戸惑いに近い感情が先に来たんです。大きな感情の変化ではなく、小さな感情の変化が先に来て、その後大きな感動が来たんですよ。
自分自身の事なので、どんな表情をしていたのかはわかりませんが、きっとこんな表情だったのかな?って思います。

実はこの第2話を読んだ直後に、Twitter で上記と同様のことをつぶやいたら、作者の藤原鳴呼子先生からコメントを頂いて、非常に気分が高揚しました。

 

皆さんも万年筆のある生活を送ってみてはいかがでしょうか?

 

万年筆のエントリーモデルから次に欲しい・オススメの万年筆は?

PILOTさんの「カクノ」やセーラー万年筆さんの「プレピー」などのエントリーモデルで、万年筆デビューされてそろそろ本格的な万年筆が欲しいな~っと思われている方、どの万年筆にしようかと考えているときは楽しいですよね。
でも、国内メーカだけでも数多くのモデルが販売されており、さらには同じような見た目で価格が異なっていてサッパリ判らない。なんて状況では無いでしょうか。

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そんな貴方の指針になるように、僕の独断と偏見でツラツラと書き進めたいと思う。

 

  • エントリーモデルからステップアップするタイミング

別に決まりがあるわけではありませんので、何時でも良いです。
それこそエントリーモデルを購入した翌日に、本格的な万年筆を購入したって何ら問題ありません。
でも、イマイチ踏ん切りが付かないのであれば、ボールペンを使った際に筆圧が必要だと感じたら、ステップアップするタイミングではないでしょうか。
本格的な万年筆は、金ペンと呼ばれる金を含んだ合金になるので、エントリーモデルよりもペン先が柔らかいです。
そのため筆圧が高いまま本格的な万年筆を使うと、最悪ペン先が開いてしまったりします。
なので、ボールペンを使っていて筆圧を掛けなきゃっと思う・ボールペンの書き方と万年筆の書き方で筆圧を変える必要があると感じられたら、本格的な万年筆に移行しても良いのではないでしょうか。
(ただ、最近のボールペンは軽い筆圧で書けたりするので、一概にも言えないのですけどね。)
要は筆圧を掛けずに筆記するようになったら、というぐらいです。

 

  • どれくらいの価格帯がいいのか

国内メーカならば2~3万円程度の価格帯で、十二分に本格的な万年筆です。
この価格帯でも一生使用し続けることが出来るでしょう。
価格は参考程度に考えて、見た目重視で選ぶのもありです。
なぜなら万年筆は頻繁に使用するので、ご自身の気に入った物を選ぶべきだからです。
極端な表現ですが、ペン先を自分に合わせて選ぶか、自分がペン先に合わせるかの違いです。

海外メーカならば、初めての本格的な万年筆ということであれば、Pelikanさんのスーベレーンをオススメします。
豊富な軸の太さがあり、ペン先も滑らかなので本格的な万年筆の1本目には最適ではないでしょうか。

 

  • 販売店に行こう

ある程度目星が付いたら、実際にお店に行って試筆させてもらいましょう。
なにせ初めての本格的な万年筆なので、お店の人に色々と相談しながら選ぶと良いです。
お店での選び方のStep0~Step3までを、以前書いたのでそちらを参考にしてください。

pi-suke.hatenadiary.jp

 


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それでは万年筆のある生活を楽しんでください。