(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

「熱血世話好き型」だった筆圧測定

僕は子供の頃に親に「もっと力を入れて字を書け!!」と耳に胼胝ができるぐらい言われましたが、筆圧って目に見えないし、力を入れると手や腕が疲れてだんだんと弱い筆圧になってその都度言われました。
そんな目に見えない筆圧を測定してもらえるということで、今日は愛知県岡崎市にあるPEN'S ALLEY タケウチさんで開催された「PILOT 筆圧測定」に参加してきました。

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PEN'S ALLEY タケウチさん外観

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イベント告知

だいぶ昔に、東京の文房具店にいった時に、筆圧測定のイベントの告知があって機会があればぜひ参加したいと思っていたので、今日は朝早くに目が覚めて朝からいってきました。

11時から開始とのことなので、11時過ぎに到着したのですがすでにお店は多くの人が待っていました。
筆圧は目に見えず感覚的なところが大きいのですが、このイベントでは専用の機械で、筆圧だけでなく筆記時の角度やねじれも計測してくれます。

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筆圧測定器

測定方法はセンサーが取り付けられた万年筆で、専用の台の上で自分の名前を書くだけです。

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センサーが取り付けられた万年筆

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筆圧を測定する機器

測定する前に試し書きをしている時にPILOTの人に聞いたのですが、なんでもPILOTでもこの機械は3台しか所有していないとのことです。
さらにこのセンサー部分だけで, なんとお値段20万円とのこと。まぁよく使用されるようなセンサーでも、機械でもないからそれくらいはしますよね。

そんな話をしてから、実際に名前を書いて筆圧等を計測してもらいました。
そうしたらなんと筆圧センサーが筆圧を拾えないほど弱かったそうで、2回測定することになりました。
2回目はちょっと気持ち強めで筆記したので、今度はちゃんと計測できました。

測定結果は以下のように、グラフで表示されます。

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測定結果シート

分かりますか?下の方に若干の折れ線がありますが、これが僕の筆圧を計測した結果です。
世の筆圧の平均は150gfとのことですが、僕の筆圧は40gf(最大66gf / 最小31gf)でした。
※1kgの物を毎秒1mで加速する力が1N(ニュートン)で、この1Nが約102gfとのことです。
万年筆を使っている人は、平均の筆圧を下回る傾向があるそうです。筆圧を意識しても、平均の1/3という驚く値でした。普段どれだけ手や腕を甘やかしているのか・・・
ほんとに筆圧弱いんだなと数値で表されたのでより実感しました。

確かに僕は万年筆で筆記する際には、力を入れず万年筆の重さだけで書く癖があるので、こんな値になったのだと思います。

ねじれについては、思っていた通り若干ねじれていますし、筆記角度は35度と寝かせ気味です。
ねじれや筆記角度は、ペンクリニックにいった時にペンドクターに指摘されていたので、自覚しているのですがねじれは癖なのか治らないですね・・・

ちなみにこの筆圧測定を行うと、PILOTさんの万年筆のオススメのペン先を教えてもらえます。
「手に合うペン」ということで、「F(細字)・SF(細字軟)・SFM(中細軟)・SM(中字軟)」がオススメとのことです。
どこまであっているのか分かりませんが、「文字は人柄を表す」と昔から言われているので、このタイプのオススメが合う人の性格として「熱血世話好き型」とのことです。

まぁこの性格判断については話半分としても、自分の筆圧や筆記癖を正しく知ることで、より自分に合う万年筆選びの一助になることは間違い無いですね。
なんにせよ、筆圧は低いとは思っていたけど、まさか測定器が計測できないレベルで、意識したところで平均の1/3というのは驚きました。

愛知県で次回、いつ・どこで開催されるか分かりませんが、機会があればぜひ体験してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。