(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

万年筆がより身近になります「初心者の為の万年筆講座」

昨日、岡崎にあるPEN'S ALLEY Takeuchiさんで「まちゼミ」という活性化事業が行われました。
到着時にはあいにくの雨模様でしたので、晴れた時に撮影したPEN'S ALLEY Takeuchiさんの外観を
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「まちゼミ」ですが、以下の事業です。

得する街のゼミナールを略して〝まちゼミ〟とは岡崎市中心市街地の商店街のお店が講師となり、プロならではの専門的な知識や情報、コツを無料で受講者(お客様)にお伝えする少人数制2~7人のゼミです。(裏講座、追加講座等の工夫が期間内にあります)

お店やひとの存在・特徴を知っていただくと共に、お店(店主やスタッフ)とお客様のコミュミケーションの場から、信頼関係を築くことを目的とする事業です。

岡崎まちゼミの会・得する街のゼミナール〝まちゼミ〟まちゼミは、岡崎市の岡崎まちゼミの会 - まちゼミとは



筆記具・文房具専門店であるPEN'S ALLEY Takeuchiさんでは、「初心者の為の万年筆講座」というゼミが実施されました。昨年も参加したのですが、非常に楽しく今年も懲りずに参加してきました。
www.pens-alley.jp

内容としては、PILOTさんの組み立て万年筆を組み立てながら、万年筆の仕組みなどを学ぶものです。組み立てと言って侮ることはできませんよ。書き味はあのKAKUNOに並ぶ非常に優れた万年筆ですから。

開始時間は18:30からなのですが、ちょっと早めにお邪魔して店内を徘徊です。2階に上がると一番目立ついい場所に、千葉のぷんぷく堂さんフェアーが実施されてました。
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いいですね~ぷんぷく堂さんのオリジナル文具がいくつか販売されています。日本文具大賞デザイン部門のグランプリを受賞した「あなたの小道具箱」やInstagramなどSNSとの親和性の高い「1日100文字したたメモ」や、独特の書き味の「競馬新聞でできたレポート用紙」、過保護なまでに保護する「過保護袋」、細かなところまで手が行きとどいている「メモッパチ」。いいですね~見ているだけでワクワクします。
相変わらず店内もとっても素晴らしく、僕の愛知県内でダントツに1番好きな文房具店です。いつかPEN'S ALLEY Takeuchiさんの紹介記事を書きたいです。

さて、ふらふら店内を徘徊しつつ店長さんとお話してたら「森上さん、今回は私の変わりにしゃべりなよ~」っと無茶振り。いやいや何サラッと言ってるんですかwwwこんなところでもイジられキャラなんですね、僕は。


閑話休題


時間になり、講師の竹内さちよGMと、店長さんという豪華講師陣による「初心者の為の万年筆講座」の始まりです。
万年筆って基本的に以下の写真の7つの部品で出来ています。
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この部品の中で、万年筆の命というか重要な部品が下の写真の2つです。
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ペン先(上)とペン芯(下)。普段購入したら、当たり前ですがこの2つは組み合わさっていて、特にペン芯をマジマジと見る機会はありません。このペン芯は各メーカーの技術の粋・結晶でそれぞれ特徴があるそうです。確か以前、「趣味の文具箱」でPILOT / セーラー万年筆 / プラチナ万年筆の日本の3大万年筆メーカーのペン芯の記事がありましたね。

どんどん組み立てて行きます。複雑な構造ではないので、簡単に組み上がっていきます。組み上げるだけなら数分ですが、それぞれの部品の役割の説明や、名称がメーカーによって異なるとかちょっとこぼれ話を交えつつ、楽しく進みます。
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そして、最大のキモ、先ほどの写真のペン先とペン芯は金属とプラスチックなので、それぞれの材質を馴染ませる必要があります。ここが重要なポイントです。ペン先とペン芯の隙間が広すぎても狭すぎてもダメなんですね。メーカーさんも表現出来ないような微妙な世界だそうです。そんな繊細なことをどうするのかというと、熱湯ではないお湯に浸けるんです。お湯に浸けることにより、ペン先とペン芯が馴染むそうです。機会があれば、ぜひお湯に浸ける前と浸けた後でどうちがうのか体験したいものです。
最大のペン先とペン芯を馴染ませれば、あとはインクカートリッジを挿入すれば完成です。昨年も体験しているにも関わらず、やはり自分で組み立てた万年筆での一文字目はドキドキ・ワクワクします。

昨年はこの後、インクのお話や海外メーカーさんの万年筆のペン先を紹介したり、といった内容でしたが、今年はより万年筆が身近になる内容でした。それはインクカートリッジではなく、コンバーターを使ってインクボトルからの吸引方法の説明、そして万年筆を長く使う上で欠かせない洗浄のお話です。まぁ洗浄と言っても、インクカートリッジを外して、ぬるま湯かお水に一晩浸けて乾かす。といったオーソドックスな内容ですが、洗浄方法は初心者の方の心配事の一つですからね。


その後は、色々な字幅をプラチナ万年筆さん、PILOTさんの万年筆で試し書きです。同じ字幅でも、メーカーさんによって書き味が微妙に違うんですよね。普通紙とメーカーさんの試筆時に使用する紙とで書き味の違いを体験したり、そしてPILOTさんの「iroshizuku<色彩雫>」でインク沼の淵へお誘いというある意味トドメな非常に充実した内容でした。



PEN'S ALLEY Takeuchiさんでとっても楽しい平日の夜をすごさせて頂きました。一緒に参加されていた方々の反応を見ていると、やはり万年筆って素敵な筆記具だな~と幸せな気分になりました。
この場を借りてPEN'S ALLEY Takeuchiさん参加させて頂き、ありがとうございました。