(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

日付はスタンプでポンッ

メモやノートに日付を入れている人は多いのではないでしょうか。まぁ日付を書いて置かないといつのメモなのか、わからなくなってしまいますよね。
今まで僕は日付をノートの左のページなら左下、右ページなら右下。と決まった場所に書いていました。決まった場所に書いておかないと、見返した時に不便ですからね。
ただ今まで日付を手書きしていたので、日付が記載した内容に混ざってしまう危険がありました。
いつかはスタンプを導入しようと思っていたのですが、急ぐ話でもないのでついつい先延ばしになっていましたが、先日ついに導入しました。
導入した日付スタンプは、Shinyさんの「MINI DATER S-300」

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www.stantec.co.jp


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手動ですが日付を合わせて、ポンッと押すだけで日付が押印できます。
手書きのメモの中に、押印された文字は目立つので今まであったような、手書きの文字と日付が混ざる心配がありませんし、インクも青なので目立ちます。
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大よそ高さ5mm、幅25mmです。大きすぎず小さすぎず程よい文字サイズです。表記が英文タイプで、[日][月][年]のためちょっとオシャレ感もあります。
導入をためらっていたのですが、一度使い始めると辞められません。


ノートに日付を手書きしている人は、導入してみたはいかがでしょうか。スタンプなので日付も確認しやすいこと間違いなしです。

名は体をあらわす「スケジュール用マスキングテープ」

皆さんはスケジュール管理をどうしていますか?Google カレンダーなどでデジタル管理ですか?僕はスケジュール帳でアナログ管理をしています。
アナログ管理の難点は、色分けする分だけ筆記具が必要になる点があります。色分けしたい理由は、スケジュール帳をぱっと見たときにその予定の種類を把握したいからではないでしょうか。僕は最初から多くの色を使いこなす気持ちがなかったので、3色で管理を行っていますが、もう少し手帳をオシャレにしたい。と思っていました。


ちょうどISOTに行ったときに、そんな要望に答えてくれる素敵なアイテムを見つけまして、先日東急ハンズさんで販売されていたので、さっそく購入してきました。
それは、ワールドクラフトさんの「スケジュール用マスキングテープ」です。

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www.w-craft.com

4mm幅のマスキングテープに「出勤」「休み」「早番」「遅番」「会議」「打合せ」「商談」「重要」の8種類の文字が印字されているのです。7m巻きで約300個前後の同一ワードが並んでいるそうです。
4mm幅のマスキングテープなので、マンスリータイプでもバーチカルタイプでも使えます。
試しに自分の手帳に貼ってみました。
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マスキングテープでそれぞれのワードごとに色も模様も異なるので、慣れれば一目瞭然になることでしょう。そして何より、手書きの文字の中にマスキングテープが貼ってあれば、目立つので大事な用件を見逃すこともなくなるでしょうね。

僕は平日月曜~金曜まで祝祭日関係のない勤務体系で、早番や遅番もないですし、商談することもありません。なので「会議」「打合せ」「重要」の3つだけ購入しました。
こういう実用的なマスキングテープは使いやすくていいですよね。

印鑑を保持してくれます「アニマルハンコホルダー」

会社でシヤチハタさんのネーム印をよく利用しています。回覧資料や荷物の受け取りなどでなにかと押印する機会が多いので、いちいち引き出しから取り出しているのが面倒なので、デスクに出しっぱなしです。
本当は出しっ放しにしない方が良いのですが、どうしても都度出し入れするのが煩わしくて、ついつい出しっ放しになっています。
ただネーム印をそのまま出しっ放しというのは、定位置が決まっていないようで見た目も良くありません。現在はマステのわっかの中に立てておいていますが、これもどうかと自身で思っています。
何かよい方法はないかと先日文具店を徘徊していたら、マーナさんの「アニマルハンコホルダー」がありました。

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www.marna-inc.co.jp


アラフォーのおっさんのデスクに似合うかどうかは置いておいて、可愛いですよね~

特にイイ!と思ったのは猫。ハンコのキャップってどこかに行ってしまいそうなのですが、これなら猫ちゃんがしっかり抱えてくれているので、キャップがどこかに行ってしまう心配は不要です。
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なんだろう、元々犬派だったのに、この可愛さ・愛くるしさに最近本当に猫派に趣旨替えしそうです。

それぞれのホルダーは、おしりの部分にマグネットが付いているので、どこかにいざるような心配も要りません。
ちょっとこういう文房具をデスクに置いておくと、癒やしにもなって良いかもしれません。

大人が惚れる文具「SAKURA craft_lab. 001 / 002」

8月8日(火)・9日(水)に「マイドームおおさか」で開催されていた「文紙MESSE2017」。
本業の仕事が忙しく、残念ながら指をくわえてSNSで情報をみていました。眺めている中で特に気になったのが、サクラクレパスさんの「SAKURA craft_lab.」。

craft.lab.craypas.com


サクラクレパスというと、皆さんも子供の頃にお世話になったであろうクレパスやクーピーのメーカさんです。どうしてもその思い出が強いためサクラクレパスというと児童向けの文具メーカというイメージがあるんですよね。
そんなサクラクレパスさんが、大人向けに「SAKURA craft_lab.」を開始されたそうです。そのSAKURA craft_lab.の第一弾が001と002 というボールペン。

ひと目見たら、しびれました。001はシックなデザイン。002は華やかなデザイン。素敵です。国産ボールペンは書き味は抜群に良いのに、デザインがイマイチでワクワクしないというか、購買意欲が湧かなかったのですが、このデザインは素敵です。

書くということでリフィルが素晴らしい。なんと5種類のブラックインクなんです。そしてインクはゲルインキで、ボール径は0.5mmだそうだ。
インクの色は、ブラック、ブルーブラック、ブラウンブラック、ボルドーブラック、グリーンブラック。


SAKURA craft_lab. 001

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進化するペン。

このペンが兼ね備えているのは、
これまでの筆記具がわすれかけていた上質な手触りと
実用的な「道具」としての信頼感です。
デザインされたボディと適度な重量感は、
使い始めから手に馴染み、あなたとの一体感を生み出します。
真鍮製のマテリアルは使うたびに味わいが増し、
時の流れを刻みながらも、世界で一つのペンへと進化を遂げていくことでしょう。
ただ古くなっていくものと、ヴィンテージとの違いは、ここにあります。
「かく」を愛する大人のあなたに、
「相棒」と呼ぶにふさわしいペンの誕生です。

ペン先は真鍮でボディはアクリル。写真を見る限り真鍮は切削加工のようです。真鍮ですので、使っていくうちに酸化して、味わい深い風合いになっていくことでしょう。
まさに落ち着いた大人の男性に相応しいデザインだ。

SAKURA craft_lab. 002

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大人のクーピー。

手にするだけで、無邪気な気持ちを思い起こさせる。
体から溢れる思いを、まっすぐカタチにできる。
それがこのペンの魅力です。
クーピーペンシルをイメージしたデザイン、
真鍮とアクリルの二重構造でみずみずしい色合いが表現されたボディ。
上品でありながらも、カジュアル。
ちょうどいいバランスが、手にも心にもフィットするに違いありません。
目にした時、手にした時、素直な気持ちで紙に向かうことができる。
感性にピン!とくる大人のペンが誕生しました。

001と異なり、こちらは華やかなデザインだ。華やかなんだけど浮ついた印象ではなく、落ち着いた大人の女性のようなデザインだ。
こちらは真鍮ではなくアクリルボディっぽいので、001よりも軽量だろう。





国産ボールペンでしかもゲルインキで、こんなオシャレなボールペンが9月中旬発売とのことで、今からワクワクが止まりません。
これだけデザインがしっかりしているので、プレゼントにも最適ですよね。

気持ちを込めて文字を書きたくなるノート「GRAPHILO」

ノート特集第5弾。今回は神戸派計画さんの「GRAPHILO」です。

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神戸派計画


万年筆ぬらぬら派という、万年筆ユーザのためのオリジナル用紙を使ったノートです。
万年筆の書き心地には、インクの量が少なめでペン先の感触を楽しむ「かりかり派」と、インクの量が多めで滑らかな感触を楽しむ「ぬらぬら派」があるように思います。どちらが正解とかそういったことはなく、ただたんに好みの問題です。ちなみに僕は「ぬらぬら派」です。
ただ「ぬらぬら派」の問題は、インクが大量に出ているので紙によっては、滲んだり裏抜けしたりといった問題が発生しやすいです。

そんな万年筆ぬらぬら派のために、オリジナル用紙を使って作られたのが「GRAPHILO」です。

用紙

さすが「ぬらぬら派」に向けて作られた用紙で、インクの滲みはありません。ただインクの吸い込みというか乾くのが、今までのノートよりも遅いです。インクの吸い込みが遅い代わり、インクの濃淡が顕著に出ます。またインクが用紙に垂直に浸透するようなイメージなので、滲まず文字の輪郭がハッキリしている。
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裏写りについては、まぁ気になるかな?ここら辺は、ペンクリニックでインクの出る量を調整すれば、問題無いようにも思う。
のんびりゆったりと文字を書き連ねていく。という行為にはとても適している。走り書きではなく、丁寧に気持ちを込めて文字を書こう。といういう気持ちにさせてくれる。

ノート

64ページ(32枚)の用紙を1束で閉じている。そのため使い始めは開くのに難があるが、癖が付けば問題は無い。
そして神戸派計画さんならではのシンプルで洗礼されたデザインだ。オシャレなノートに仕上がっている。


ただ文字を書くというのではなく、気持ちを込めて文字を書こうという気持ちにしてくれる用紙でありノートです。

マルマンの高級ビジネスノート「Mnemosyne」

ノート特集第4弾。今回はマルマンさんの高機能ビジネスノートの「Mnemosyne」です。

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www.e-maruman.co.jp


マルマンさんといえば、僕はスケッチブックの印象が非常に強い。多くの人が見たことがあると思いますが、深緑と黄色の表紙のアレです。
スケッチブックというと、このイメージが非常に強いのは僕だけでは無いでしょう。あの深緑と黄色の表紙でサイズ展開が豊富な図案シリーズ、そしてシンプルなデザインのCROQUISなどがあります。
そんなイメージのマルマンさんですが、思考をサポートする高機能ビジネスノートとしてMnemosyne(ニーモシネ)シリーズを展開しています。
Mnemosyneシリーズはメモを書いて終わりとせず、メモを「まとめる」「記録する」そしてメモから「考える」のような次のステップに適したノートを揃えています。なんでも「1つのノートにまとめる。」というというのも有りですが、それぞれ時と場合によって、適したサイズやレイアウトがあるので、Mnemosyneは高機能ビジネスノートと謳っているだけあって、さまざまなパターンに対応できます。
またMnemosyneはミシン目が入っておりページを切り取れるので、スキャナーやカメラなどで撮影してデジタル保存することができます。まとめた資料なんかは保管する必要が多いのでいいですよね。

用紙

マルマンのオリジナル筆記用紙です。
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今回改めて書き味を意識してみたが、万年筆独特の書き味はちょっと楽しみにくいです。しかし、鉛筆やボールペンは気持ちいが良い。ここら辺は感覚的なものなので、あくまでも僕の個人的感覚だ。だが、ちょっと良い仕事用のノートが欲しい。というのであれば、間違いなくMnemosyneをお勧めする。
特に鉛筆の筆記感はかなり良い。僕は頭の中で考えるのではなく、とりあえず紙に書きだすタイプだ。そして書きながら思考を整理することが多い。そういうときは、ストレスの一番少ない鉛筆の出番が多い。そういう時に、紙と筆記感が一致しているほど、考えることに集中できるので、このMnemosyneは最高にいい。良い製品だと思っていたが、ちょっと予想以上に鉛筆との相性が良かったので、大きいサイズのMnemosyneを購入しよう。と決心したぐらいだ。



本来の万年筆に適したノートという点からは離れてしまったが、鉛筆やボールペンを使っているのであれば、強くお勧めしたい。

文豪が愛した用紙で出来た「MONOKAKI」

ノート特集の第3弾です。今回は満寿屋さんの「MONOKAKI」です。
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www.asakusa-masuya.co.jp

満寿屋さんといえば、代表する商品はなんといっても原稿用紙です。
満寿屋さんは明治から続く歴史ある紙屋さんです。元々は贈答用の砂糖の箱を作っていたそうです。砂糖が贈答品ということで歴史を感じます。
原稿用紙を作り始めたきっかけは、小説家の丹羽文雄氏(代表作「親鸞」「蓮如」等)だそうです。今回、満寿屋さんの歴史を調べた時に、丹羽文雄氏がきっかけというのに驚きました。僕は氏の作品で唯一読んでいるのが、戦時中に海軍報道班員として重巡洋艦「鳥海」(高雄型重巡洋艦の3番艦)に乗り込み、第一次ソロモン海戦に従軍し、その見聞を元に書かれた「海戦」のみなのですが著者名を覚えていたので、まさか繋がるとは思っていませんでした。
小説家の丹羽文雄氏がきっかけで作り始めた原稿用紙は、その後数多くの作家に愛用されるようになりました。例えば、日本人として初のノーベル文学賞を受賞した川端康成、昭和を代表する三島由紀夫、数多くの歴史小説を書かれた吉川英次、第三の新人吉行淳之介など本当に数多くの作家に愛用されている。
ホームページを見てもらうと、知っている作家さんが必ず居ることでしょう。
満寿屋を愛した偉人達|原稿用紙・ノートの浅草「満寿屋」


僕も文房具に興味を持つようになって、万年筆を使って文字を書くようになった時に、色々な用紙を試している時にこちらの満寿屋さんを知りました。
そして原稿用紙を購入して、つらつら駄文を書いて、素晴らしい書き味にひとり悦に浸っていました。しかし、原稿用紙は普段使いにはならないんですよね。
そうしたら、やはり皆さん考えることが一緒なのか、満寿屋さんの紙でノートを作って欲しいという多くの要望が寄せられ、満寿屋さんの紙を使ったノート「MONOKAKI」が誕生したそうです。

用紙

用紙は満寿屋のオリジナルのクリーム紙です。この用紙は万年筆での筆記を想定して開発された紙です。万年筆に限らず、ボールペンやえんぴつでも滑らかで気持ちよく筆記することが出来ます。
ペン先から帰ってくる感触が本当に気持ちいです。延々となんでもいいから書いていたい。というい気持ちになります。
万年筆での筆記を想定しているので、罫線ありは9mmというU罫線の幅広のタイプと、無地の2種類です。万年筆だとよくあるA罫(7mm)やB罫(6mm)だと狭く感じるのですが、U罫のためのびのびと筆記することが出来ます。
さすが万年筆の筆記を想定しているだけあって、滲みはありません。しかし僕の使っている万年筆では裏写りが気になるレベルです。
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ノート

糸綴じですが1束の枚数が8枚と少なめです。そのためページを開くのに、他のノートよりも開きやすいです。
このノートの特徴の一つに、ノートに見返しを付けている点です。しかもこの見返しが厚手の紙なんです。ノートカバーを使っている人には、特に嬉しい機能だと思います。
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先日紹介したMDノートのように180度キレイに開きませんが、気にならないかな。



文豪が愛した原稿用紙と同じ紙のノートということで、物語があり書き味もすこぶる良いので、裏写りさえ気にしなければ書き味については一番好きです。
あなたもこのノートを使って、文豪気分になってはいかがでしょうか。