(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

ファイルとバインダーは違う物なんです

ふとファイルとバインダーをごっちゃに、その時の気分的に言葉を使い分けていることに気付きました。
改めて考えてみましたが、ファイルもバインダーも目的は書類を綴じる文房具なのですが、イマイチ違いが分かりません。
単語が違うということは、何かしらその物自体が違うはずです。なんとなく「ファイルは少量の書類を綴じる、バインダーは大量の書類を綴じる。」か「穴を開けて綴じるか、穴を開けずに綴じる」か、はたまた「製造元の方言」とかかな?ぐらいいい加減な状態なので、気になってGoogle先生に聞いてみました。

そうしたら「日本ファイル・バインダー協会」さんのページに簡素に説明されていました。
日本ファイル・バインダー協会

ファイル

ファイルとはおおむね記録済みの文書(伝票・カタログ・書類など)をとじ、又は、はさみ入れて整理・保管することのできる表紙をいいます。

バインダー

バインダーとはおおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ、帳票など)をそう入し、記録できる、とじ具付き表紙をいいます。


ガッテン、ガッテン!用途に応じて名称が違ったのです。
最初に記入する帳票などの用紙を綴じるのにバインダーを使って、その後記入されて綴じて保管する際に使うものがファイルということ。


何気なく使っていた「ファイル」「バインダー」の違いがこれで明確になりました。



呑み会の席なんかで、「ファイルとバインダーは別物なんだよ~」とドヤ顔でウンチクを語っても、かなりの高確率で相手に軽くあしらわれると思いますが、何かの時には役に立つのかも知れません。
普段気に留めること無く使っている類似品も、実はこのように明確な違いがあるのかも知れません。

左利きも大丈夫「SARASA dry」

f:id:Pi-suke:20170629200801j:plain

先日近所の書店に併設された文具コーナーをブラブラしていたら左利きの子供が試筆してました。今時左利きなんて珍しくもないのですが、その子供はかなり悩んでいるように見えました。
流石に見ず知らずの子供(小学校の高学年か中学1・2年生ぐらい?の女の子)に声を掛ける勇気は無くチラチラと見ていたのですが、文字を書くとどうしても書いた直後に手が触れてしまう様で、文字が擦れていました。きっと手が触れる事による手の汚れと文字の擦れが気になるのかなと拝見していました。
僕自身右利きなので意識をしたことがありませんが、確かに左手で文字を書くと手は汚れるし、文字も擦れてしまうでしょうね。

その事象による悩みなら、直ぐに「SARASA dry」をオススメしたいっと思いながら悶々としてました。
(店員でもないオジサンがいきなり声を掛けようものなら、事案発生となる可能性があるので断念しました。)


そんな訳で今回は「SARASA dry」の紹介
www.zebra.co.jp


言わずと知れたZEBRAさんの人気ボールペンのSARASAの超速乾タイプ。
従来のSARASAだと、インクの出が良すぎなぐらい出るので乾くのに若干時間が必要だったが、このSARASA dryは直ぐに乾く。初めて書いた時は、これほどインクが出るのになんて早さで乾くのかと驚いた。これなら左利きの人が使っても、手も汚れないし文字も擦れないでしょう。
HPを確認したら乾燥時間は従来品より約85%短縮されたそうです。

僕の住んでいる地域には文房具店が無く、文房具を購入しようとすると併設された文具コーナーかコンビニになってしまう。色々と難しいだろうが、気軽に相談できるようなコーナーや担当者が居ればいいのにな。


ちなみにその子供は気が付いたら居なくなっていたので、満足するボールペンが買えたのかは分かりません。

キャップが進化してました「マジックインキ No.500」

f:id:Pi-suke:20170629200544j:plain

先日、会社で油性マジックを借りたら懐かしの「マジックインキ No.500」でした。
guitar-mg.co.jp
f:id:Pi-suke:20170629170925j:plain


調べたら1953年に発売されて、すでに60年以上にわたるロングラン商品。
実家が自営業でしたので、ボディが瓶タイプの「マジックインキ 大型」で親が値札や今で言うPOPを書いていた記憶がある。


そんなマジックインキを久しぶりに借りて驚いたのだが、キャップの形状が変わっていた。
昔使っていた時はキャップを押しはめるだけで、きちんとキャップが閉まっているか不安になって力一杯綴じていた。そのため次に使うときにキャップが固くて開けるのに難儀したものだ。
しかし、今回借りたらキャップが凹凸で閉まる形になっていたのだ。これならキャップをしたときに「カチッ」となり、きちんとキャップを閉めることができる。
昔からあるロングラン商品も地味に進化しているのだな。と関心していたのだ、このキャップが相変わらず開けるのが固いというか、徐々に開けることが出来ない。その為開ける勢いがいいと、うっかり手にインキが付いてしまった。何度かキャップの開け閉めをしていたのだが、気をつけていないとちょいちょい手を汚してしまった。

昔の押し込むタイプなら、キャップを緩めてから外すことが出来たのだが、新しい凹凸タイプのキャップは急に開く感じがするので注意しないといけない。
そんな事を貸し主と話をしていたら、やっぱり貸し主もちょいちょい同じように手にインキを付けてしまうと言っていた。そんなに記憶に残るくらいなら注意して開ければ良さそうなものだが、なかなか注意して開ける様にはならないらしい。


ちなみに「マジックインキ」の製造元の寺西化学さんはスゴい。
使用者の要望に合わせてマーカー・インキの開発が可能なのだそうだ。

実際HPにあるオリジナルマジックの事例を見ると、「マジックイguitar-mg.co.jp
ンキの弱点の長時間キャップを開けても、ペン先が乾かない速乾性マーカー」「雨にさらされる屋外で車のフロントガラスに筆記できるペン」などがある。
2例目の事例を読んだら驚いた。

雨の中でも軽く拭けば筆記でき、筆記後すぐに水がかかっても筆跡が流れないが、必要がなくなれば跡を残さずキレイに取れる不透明インキを開発しました。

筆記後に筆跡が流れないのもスゴいが、必要が無くなれば跡を残さずキレイに取れるなんて、相反するような要求に応えている。
一見ニッチだが、利用者からの声を真摯に受け止めて、それを開発できてしまう企業なのだ。

極細でも書き味滑らかな「Juice up」

極細のボールペンは、なんとなくインクの出が悪い印象があって避けていたが、手帳に文字を書こうとすると、やはり極細の方が使い勝手がいい。
どうしたものかと、先日文具店のボールペン売り場を徘徊していていいのを見つけた。

それはPILOTさんの「Juice up
www.pilot.co.jp


試筆したら、0.3mmという極細とは思えない書き味の滑らかさと、書いた際の安定感がとてもいい。
また書いた後に文字をなぞってみたが、擦れることも無かった。

ペン先を新開発「シナジーチップ」

ボールペンのペン先は大きく2種類ある。
パイプチップ:細字のボールペンに良く採用されているペン先で、細いパイプが伸びている形
       滑らかな書き味を実現
コーンチップ:多くのボールペンに採用されている三角錐の形
       書き出しの良さを実現
この2種類のペン先のいいとこ取りをしたのが、新開発されたシナジーチップだそうだ。
Juice up のペン先をよく見ると、見事にそれぞれの特徴が残っています。

激細に適した「新顔料ゲルインキ」

新開発はペン先だけでなく、このシナジーチップに適したインキも開発している。
水性インキに顔料を混ぜてあるので、すらすら書けて耐水性に強い事が分かります。しかし、顔料ということは色にムラが発生しそうなのですが、特殊添加剤を混ぜているので発色にムラが無い。
また均一に顔料と特殊添加剤が混ざっているため、水性インキらしい滑らかな書き味になっている。

低重心なバランス

ペン本体はプラスチックなのだが、握る部分が金属で出来ている。
ボールペンのペン先と反対側との重量差が顕著だが、そのため重心がペン先に来ているので、筆記時は安定感がいい。
この低重心による安定感があるため、細かな文字を書いてもペン先が振り回されるようなことがない。

デザイン

グリップ部分とノック部分の色がインクと同じ配色で、ノックするとノック部の色が隠れるのでノックされているかどうか一目瞭然で分かりやすい。
ノック部に近い所に窓があり、ノックするとノック部の色がこの窓に表示されるのもオシャレだ。

(ノック前)

(ノック後)



極細のボールペンの書き味が気に入らずに避けてきたが、このJuice upはそんな不満を一気に解決してくれた。
それにデザインもオシャレで持っていて、どこかワクワクする。
今、極細のボールペンでオススメはないか?と聞かれたら、「Juice up」と間違いなく即答する。

簡単にバラせる針無しステープラ

書類を綴じるのに活躍する文房具であるステープラ。
ホチキスなどとも呼ばれている文房具です。
この文房具、ホチキスも商標ということもなく、特に表記に決まりもないそうです。

このブログでは、JIS規格で定められているステープラの名称で行きます。


前置きはさておき、書類を綴じるのにステープラを使いますが、綴じた後に書類か嵩張ったり、書類をシュレッダーで廃棄するときに針を外すは面倒です。
色々な針を使わないステープラが発売されていますが、僕が手放せないのが、KOKUYOさんから発売されている「リナックス プレス」です。
www.kokuyo-st.co.jp

綴じた書類が嵩張らない

通常の針を使うステープラは、どうしても針があるので綴じた部分が嵩張ってしまいます。
綴じた針を平らにするタイプのステープラもありますが、針を使うのでどうしても嵩張ってしまいますが、これなら針を使わないので嵩張りません。

折り込まずに圧着させる

針を使わないステープラは、用紙に穴を開けて折り込んで綴じるタイプです。ただ穴を開けて折り込んで綴じるので、ハンドルを戻すときに力が必要です。
この「ハリナックス プレス」は穴を開けずに、用紙を圧着させるのでハンドルを戻す動作に力が不要で、通常の針を使うステープラと同じ感覚で使用できます。


簡単にバラせる

これは圧着式の最大の特徴です。
折り込むタイプのステープラだと、綴じてある書類をスキャンするためなどに、この綴じ部をバラす必要があるのですが、このバラすというのが一苦労です。でもこの「ハリナックス プレス」は、用紙に穴を開けていないので、圧着した部分をボールペンなどで擦るだけでバラすことができます。



ただ圧着式のため、綴じることができる枚数が約5枚と少ない点が弱点ですが、大量の書類を綴じるのではなければ、これほど便利なステープラは無いので会社と自宅と2台体制です。

お気に入りのボールペンに、好きな替え芯を入れて使う

僕はMONTBLANCのStarwalkerを持ち歩いている。別に自慢する為にではなく、何か書きたいと思った時に書けるようにしているのと、お店で注文したりする時に渡されるボールペンが往々にして書きにくいからだ。
そしてMONTBLANCなのは筆記具好きとしては、「いつかはMONTBLANC」と思っていて、思い切って購入した。


デザインや持った感じは文句なしなのですが、リフィル(替え芯)が難ありというか、国産と比べるとチョッとね・・・
まぁ国産リフィルと比較する時点で、間違いなような気もしますが、やっぱりストレス無く書こうと思うと国産リフィルに軍配が上がってしまいます。


ボールペンなのでリフィルを交換してしまえば、見た目はMONTBLANC・中身は国産。という状態にしてやろうと、ちょっと探してみました。しかし、やはりガワが海外なので国産のリフィルが適合する物が見当たりませんでした。

そうしたら世の中には僕と同じように考える人がいるんですね、4C規格のリフィルをMONTBLANCのリフィルに変換するアダプタが発売されていました。
対応しているリフィルは、4C規格(長さ67mm / 軸系2.3mm)という多色ボールペンに使われいたりする金属製の替え芯です。この規格のリフィルは国産メーカがいくつか販売しています。このアダプタを使って、4Cのお気に入りのリフィルを差し込めば、MONTBLANCで国産リフィルが使えるんです。


そんなリフィルアダプターがUNUS(福島製作所)さんから発売されています。
BALLPOINT PEN REFILL ADAPTER | UNUS PRODUCT SERVICE.

上の写真の真ん中の物がリフィルアダプタ


SHEAFFER、fisher、CARAN d'ACHE、Montblanc、Parker、LAMYの海外ブランドに対応したアダプタが発売されています。
※一部のモデルに対応している場合もあります

このアダプタを使えば、三菱鉛筆さんのJET STREAMやPILOTさんのアクロボールのリフィルが使えます。

さっそくこのリフィルアダプタを購入して、POLOTさんのアクロボールのリフィルを入れて使っています。


お気に入りの芯はあるけど、もっとオシャレなボールペンを使いたい。
気に入った海外のボールペンだが、自分に合うリフィルを使いたいという人は、このリフィルアダプタを使用すれば一気に解決します。
ただ全てのリフィルに4C規格があるワケでは無いので、事前に文具店さんで4C規格のリフィルがあるか確認してみてください。

またZEBRAさんの4Cリフィルは、径が若干太いので注意が必要です。無理に使うと、アダプタの径が変形してしまいZEBRAさんのリフィル専用になってしまう可能性があります。


ただ純正リフィルではないので、あくまでも自己責任でお願いします。

今年も折り返しです。Amazonランキング大賞 2017 上半期 筆記具ランキング

久しぶりにAmazonのサイトを開いたら、「Amazonランキング大賞 2017 上半期」なるものがありました。
そうなんですね、今月が終わればもう2017年も折り返しなんですね。

ということで、Amazonで2017年上半期に売れた筆記具を見てみましょう。

Amazonランキング大賞 2017 上半期 文房具・オフィス用品 - 筆記具
f:id:Pi-suke:20170621105513j:plain

1位:ぺんてる シャープペン スマッシュ 0.5mm

スマッシュ|商品紹介|ぺんてる株式会社

5位:トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 36色

色鉛筆NQ | 株式会社 トンボ鉛筆




基本的に定番筆記具がTop5を占めています。
5位の色鉛筆や3位のクレパスなんかは、パッケージを見たら懐かしく思います。
4位のジェットストリームはさすがですね、会社内でもジェットストリームフリクションの2種類しかボールペンは存在しないんじゃないか?ってほど普及しています。
2位のMONO消しゴムは、消しゴムの絵を描いたら何となくMONO消しゴムっぽいパッケージになってしまうぐらい超メジャー商品。
1位のぺんてるさんのスマッシュは、1986年の発売ですがSNSなどで話題になって特に中高生の間で人気になった結果だと推察されます。


このなかで、ぺんてるさんのスマッシュだけ使った事がありません。
話題になっていることは知っていましたが、鉛筆派でシャープペンシルを余り使わないので購入に至っていない上、同じくぺんてるさんのorenzneroを購入したので、ますます購入から遠のいています。
ただスマッシュのベースになった、ぺんてるさんの製図用シャープペンシル「グラフ1000」は一時期使用していました。やはり製図用ということで、しっかりした作りで重心がペン先寄りで好みのバランスでした。


中高生だとクラスで流行っているから、という動機で購入されるパターンもあります。
でも、これをきっかけにシャープペンシルでも商品によって書きやすい・長時間書いていても疲れにくい、など色々なことを感じて自分に合った筆記具と巡り会うきっかけになると嬉しいです。