(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

OLFAの「キッター」はやっぱりスゴい

僕の実家は内装業を行なっていたので、子供の頃から布断ちバサミやカッターナイフは身近な道具でした。
子供用のハサミは家には無く、使い古された布断ちバサミが唯一のハサミでしたし、カッターナイフといえば業務用のL刃やS刃を使っていました。
今から考えると、すっごい家庭だったな〜と思います。
それでも子供の頃には、ハサミやカッターナイフで怪我をした記憶がありません。
カッターナイフは基本的に親の目の届く場所で使用していたので、下手な使い方をしていると怪我をする前に怒られた記憶があります。
これは自営業だったから、常に親の目が届いたから可能だったことでしょう。

しかし今のご家庭では共働きだったりして、子供だけで過ごすことも多くなったと思います。
子供だけで過ごしているときに、工作などでカッターナイフを使うというのは親としては心配でしょう。
そんな親の心配を解決してくれるカッターナイフがあります。

それは昨年の日本文具大賞の機能部門グランプリを受賞された、OLFAさんの「キッター」です。
このカッターナイフは、刃先以外はプラスティックでカバーされている非常に安全なカッターナイフです。

キッター

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OLFA キッター

製品情報

  • 本体価格:899円
  • サイズ:長さ111mm、幅13.5mm、厚み6.6mm
  • 替え刃:456円(2本セット)

製品特徴

本体には、キッター本体とカッターの収納台が付いています。
この収納台は刃折り器も兼ねています。

キッター本体

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キッター本体

S刃のカッターナイフのようなサイズで、子供でもしっかりと握ることができそうなサイズです。

本体の表面は少しだけザラザラとしているので、握っている手が滑ることも少ないでしょう。

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数ミリの刃先以外はカバー

キッターの最大の特徴は、刃先以外がプラスティックでカバーされていることです。
刃先も4mm出ているかどうかです。
通常のカッターナイフの刃は全面に刃がついているのですが、キッターの刃は必要最小限になっています。

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キッター刃

刃が出ている部分も繋がっている状態では突起がついていて、触れにくいようになっています。
また刃を折った際でも、折った刃先の反対側はプラスティックで覆われています。  

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キッター刃1つ

折った刃のプラスティックをバラそうとしたのですが、素手ではバラせそうにありませんでした。

さらに新しい刃の場合は、最初の刃の前にプラスティックのカバーが付いているので、刃の交換の際にも怪我をする危険性は非常に低くなっています。

刃折り器

カッターの収納台は、刃折り器にもなっています。
この収納台が非常によくできています。

刃をちゃんと仕舞っていないと、キッターがグラグラとして簡単に倒れそうです。
ちゃんと刃を仕舞うとちゃんと自立するので、安全に収納されているか一目でわかるようになっています。

カッターナイフで何が怖いって、刃を折るときだと思います。
刃折り器を使えば、確実に安全に刃を折ることができます。
刃折り器を別途用意しなくても、この収納台には刃折り器になっています。
キッターの刃は、刃先の部分のみが金属で、それ以外の部分はプラスティックでできています。
刃のつなぎ目もプラスティックなので、通常のカッターナイフの刃よりも軽い力で折ることができます。

僕が感心したのは、刃折り器のカバーがネジで閉められているところです。

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刃折り器のカバーはネジ止め

通常の刃折り器の蓋は、プラスティックなどの爪で止めているだけで簡単に開閉できますが、子供が使うことを考えると折った刃を簡単に取り出せないようにしていて、非常に好感を持ちました。

 

数ミリとはいえ刃があるので使う際は、
- 裁断方向には絶対に手を置かない。
- 使わない時や人に渡す時は、必ず刃を仕舞う。

これら基本的なルールさえ守れば子供でも安心して使えます。

さらに子供だけでなく、通販などで届いたダンボールを開けるのにも、刃先が数ミリなので中の商品に傷をつける心配がありません。
ただし刃をプラスティックで覆っているので、精密な裁断をしようとすると刃先がブレるように感じます。
精密な裁断をする際にはデザインカッターを使うなど、用途に適した道具を使いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。