【文房具マンガ】「きまじめ姫と文房具王子」第18話
毎月楽しみにしている月刊スピリッツで連載されている「きまじめ姫と文房具王子」が発売されました。
先月号の最後で、登場したショートカットの美人さんにドキドキしました。
なんとその美人さんと蜂谷先生は幼馴染のすみれさんとのことです。
彼女の家が行なっている書道教室に、蜂谷先生が通っていたとのことで、その時のエピソードが、
習字を真面目にやらずに、墨汁の書き比べの話が出てきました。
さすが蜂谷先生、幼い頃からマニアックというか変な子供だったんですね。
今回のお話のメインはタイトル通り、「骨董文具」です。
舞台は北野天満宮の骨董市です。
さすが蜂谷先生と幼馴染のすみれさんです。蜂谷先生とのマニアックな文房具談義に花が咲きます。
数ヶ月しか一緒にいないかの子さんですら、文房具に興味を持つようになったのに、幼馴染のすみれさんが文房具好きにならない訳はないですよね。
骨董市なので、昔の文房具が出てきますが、最初は「大日本文具株式会社」。
この「大日本文具株式会社」は、現在のPentelです。
現在もある会社も、創業時と今では社名が違ったりします。
話の中で出てきたのは、現Pentelと現サクラクレパスです。
ちなみにサクラクレパスは、「日本クレヨン商会」→「桜クレヨン商会」→「クレパス本舗株式会社桜商会」→「サクラクレパス」と変遷があります。
名前からして、なんだか時代を感じますね。
今回の話の中心の文房具は、「骨董文具」の中でも「矢立」です。
「矢立(やたて)」とは、墨壺と筆入れを一体化した昔の携帯筆記具です。
墨は液体なので、綿などに含ませて溢れないようにしていました。
なんでも「矢立」は日本独自の携帯用筆記具だそうです。
同じように筆文化の中国や韓国などは、どうしていたんでしょう?気になります。
矢立は知っていたのですが、その始まりから説明されています。思わず「なるほど!!」と膝を打ってしまいました。
戦の無い平和な時代が続いた江戸時代では、次第に金・銀・絵巻などの細工の施された工芸品のような物になっていきました。
このころの矢立は、図鑑などで見たことがあるのですが、本当に溜め息が出るほど美しい物です。
そんな「骨董文具」のお話でしたが、やはり人間関係にもすんなりとは行きません。
かの子さん、ついついすみれさんと自分を比べてしまっています。
この漫画、本当に文房具ネタだけでなく、登場人物たちが見せる何気ないふとした表情がほんと素敵です。
なんだか胸がキュンキュンしてきます。
新たに登場したすみれさんの思わせな一言が意味することは?また、その一言で蜂谷先生とかの子さんの関係にどう変化が現れるのか、ドキドキします。
またしても早くも来月号が楽しみで仕方がありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。