日本語を書くのに最高の万年筆「長刀研ぎ」
日本語を万年筆で筆記した際に、どうも美しく書けている気がしませんでした。(まぁもともと汚文字なのですが・・・)
よくよく書いた文字を観察してみると、アルファベットにはない「トメ」「ハネ」「ハライ」が美しいとイメージする形になっていないのです。
通常の万年筆のペンポイントは丸いので、この「トメ」「ハネ」「ハライ」が表現しにくいのでしょう。しかし日本語を美しく感じるポイントの「トメ」「ハネ」「ハライ」を表現できる万年筆があります。
それは、セーラー万年筆の「長刀研ぎ」の万年筆です。
今日は日本語を書く最適な万年筆である「長刀研ぎ」を紹介します。
長刀研ぎ
セーラー万年筆のWebに紹介されていた一文を引用します。
刀の剣先のように、長く研ぎ出したペンポイントをもつことから長刀研ぎと呼ばれています。筆記角度の調節により極細から太字までスムーズな書き味で「トメ」「ハネ」「ハライ」も美しく書けます。熟練の職人の手技でしか作ることができないと言われるほど希少性が高く、味のある美しい文字を滑らかにしたためることができます。単なるレトロ万年筆とは一線を画す風格の一本です。
長刀研ぎの注意
特殊仕様ペン先のため、受注が一時停止しております。受注停止の案内があった当初は本年の6月ごろまでの一時処置だったのですが、2018年7月現在生産体制の整備に時間を要しており、販売開始は今しばらく先となる見込みとのことです。
でも、セーラーフレンドリーショップには優先的に卸されるのか、タイミングが良いと購入することができます。
また字幅も、長刀研ぎには中細字(NMF)、中字(NM)、太字(NB)の用意がありますが、通常の線幅と比べ1、2段階ほど太い印象を受けます。
ペンポイントを拡大
通常のペンポイントと長刀研ぎのペンポイントを拡大写真です。
ペンポイントが通常のペンポイントは、丸いのでどの角度で書いても字幅が変化しません。
しかし長刀研ぎのペンポイントは、細長くなっています。そのため字幅は、横に筆記した時には太く、縦に書いた時には細くなります。
このため日本語特有の「トメ」「ハネ」「ハライ」が美しく表現できるのです。
汚文字なので長刀研ぎの万年筆になったからといって、残念ながら劇的に文字が上手く描けるようになった訳ではありません。でも、今まで以上に味のある文字が書けるようになったような気がします。
もし売り場で「長刀研ぎ」を見かけたら、ぜひ一度試筆させてもらってこの「トメ」「ハネ」「ハライ」の表現を味わってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。