(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

今時の原稿用紙「飾り原稿用紙」

原稿用紙の思い出といって、ぱっと思い浮かぶのは小学生のときの読書感想文です。
当時は如何にして枚数を稼ぐか、ということに無い知恵を絞ったものです。


それ以来、原稿用紙に触れることなく何十年の月日が経過しました。
それが文房具に興味を持つようになり、昨年の第25回 日本文具大賞 デザイン部門 グランプリを「飾り原稿用紙 -碧翡翠-」が受賞したことがきっかけで、改めて原稿用紙に興味が沸きました。


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これは「趣味の文房具箱」で連載している小日向 京さんが監修し、デザイナーのhoririumさんが設計し、あばぼうさんから発売されている原稿用紙です。

サイズは原稿用紙には珍しいA4サイズです。
他の原稿用紙って、それこそ夏休みの宿題に使っていたB4サイズばかりだと思っていましたが、飾り枠原稿用紙はA4サイズです。
なので半分に折れば、A5サイズになるのでシステム手帳のメモ用紙としても使えます。


日本文具大賞を受賞した「碧翡翠」以外にも、素敵な飾り枠の原稿用紙が発売されています。

その中でも僕が好きなデザインが「港煉瓦」です。
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この「港煉瓦」は、さすが小日向さんの監修されたデザインだと思います。
煉瓦のイメージの比率もJIS規格に合わせているんです。
さらにデザインの煉瓦も、ただ並んでいるだけではなく煉瓦は積まれているんです。
なんでも明治後半に使われた「イギリス積み」だそうです。
建築関係の方なら、この積み方に思わず唸るのではないでしょうか。

ただデザインが優れているというだけではなく、JIS規格に合わせたり、本当の煉瓦のように積んであったりとこういう細かな点があるので、この「港煉瓦」が好きなんです。


ちなみに製品パッケージの「飾り原稿用紙」の文字って独特なフォントではないですか?
このフォントは、たまたま小日向さんが左手しか使えない時期に、小日向さんが書かれた文字をそのまま使用されているそうです。



ちょっと懐かしい原稿用紙も改めて見てみると、面白いですね。