(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

オリジナルインクを作ろう「インク工房」

今日は、JR名古屋高島屋で開催されたセーラー万年筆さんの「インク工房」に行ってきました。

www.sailor.co.jp

 

オリジナルのインク(1色)を作れるということで、インク沼の住人に大人気イベントです。
昨年、名古屋は栄の松坂屋百貨店さんで開催された際にも行ったのですが、出遅れて整理券を入手できませんでした。
その時に馴染みの店員さんから、開店間もない時間に整理券の配布が終わったと教えてもらいました。
ただ幸いなことにインクブレンダーの石丸さんと店員さんのご好意で、隙間時間に作っていいよ~っとの事になり作ってもらえました。

 

今年の高島屋さんでのイベントは、昨年の反省を活かして、しっかりと整理券を入手する必要がありました。(昨年のような幸運はそうは無いですからね)
そのため前日に緊急作戦会議(脳内)を開催し、開催場所である11階に如何に効率よくたどり着くかを検討しました。

検討した作戦計画に基づいて行動したお陰で、無事整理券No1 をゲットしました。
※本来はNo2 のはずだったのですが、No1 の人が他の用事があるとのことで、No1 になりました。
※作戦計画は今後も有効なため、お聞きになりたい人は個人的に聞いてください。
※同作戦計画を実施したにも関わらず、すぐに5名ほどの方が並んでいました。

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さっそく、インクブレンダーの石丸さんと御対面です。
せっかくですのでお写真をお願いしたのですが、最後に書きます由々しき問題により断られてしまいました。

席に着いたら、石丸さんに作ってほしい色のイメージを伝えます。
僕が一目ぼれしたDelta Dolcevita の軸のオレンジ色が欲しかったので、その色をベースに実際に使用するノートに書いて、微調整を行いたい旨をお伝えしました。
要望をお伝えして、去年の松坂屋さんでの出来事を話している間に、ベースの色ができました。
さすがセーラー万年筆さんです、試し書きする万年筆が「ふでdeまんねん」です。

ふでDEまんねん[若竹] | セーラー万年筆 |公式ウェブサイト

ちょっとベース色の変更を行ってもらったのですが、最初の色で決まりました。
石丸さんが調合している時間より、僕が悩んでいる時間のほうが圧倒的に長かったw

そして、調合してもらった色の命名です。
昨年はまさか色に命名するとは思っていなかったので、慌てて名づけてしまいました。
今回は前もって決めていたので、予定通りの命名です。

オリジナルのインク(染料インク)を作ってもらって、なんと2,000円(税別)です。

ちなみに作ってもらったら、インクと一緒に管理番号を書いたカードをもらえます。インクを使い切っても、このカードがあれば新たにリピートオーダーとして作ってもらえます。
作った色が管理番号とともに台帳に登録されるので、このカードが必要なんです。
ただし、リピートオーダーも後から書きます由々しき問題により、イベント時に頼む必要がありそうです。
席についてからインクを作ってもらい、お会計をするまで大よそ15分でした。
それでも整理券の残り枚数は5枚程度・・・相変わらず大人気イベントです。

 

こんな色・あんな色のインクが欲しいけど、売ってない。っという方は、ぜひ一度参加されては如何でしょう?
具体的な色のイメージができなくても、抽象的なイメージを伝えて、そこから色を作ってもらうことも可能です。
(実際僕は、昨年は基本ベース色は青なんですが、その青色を僕の抽象的なイメージから調合してもらいました)

 

 

■□■□■□ 由々しき問題 □■□■□■

今回、インクブレンダーの石丸さんにお写真を断れた理由ですが、転売問題です。

リピートオーダーは以前は、セーラーのホームページから行えたそうですが、転売問題のために・・・
購入できる色の購入数量に制約を設ける。
購入した店頭でそのカードとの引き換え制。
・・・等々、考えうる対応をセーラーさんは実施してきました。
それでも現在はリピートオーダーは停止せざるを得ない状況です。
【謹告】インク工房のリピートオーダー休止について(2016.3.24更新)

リピートオーダーもインクブレンダーの石丸さんが対応していたので、個人発注を超えたオーダーが大量に行われたことにより、セーラーさんはさまざまな策を実施してきました。
それでも転売が後を絶たないため、リピートオーダーが現在では「インク工房」のイベントで再調合してもらう方法しか方法はなさそうです。(新しいインクを手にしたワクワク感と、この転売問題で頭に血が上って、リピートオーダーの方法を確認しわすれました。今度確認しなきゃ)

さらに転売業者は、利用者の信用を得るためにインクブレンダーの石丸さんの写真を勝手に流用しているそうです。
そのため撮影者の趣旨とはまったく関係なく利用されてしまうため、写真撮影はNG となっているそうです。

 

「インク工房」は、万年筆の楽しみ方のひとつの気に入ったインクを使う。それが発展して自分のオリジナルのインクを作りたい。という万年筆ユーザの夢を叶えてくれる素敵なイベントです。
僕がこのイベントを始めて知ったときは、セーラー万年筆さんのご好意によるイベントであり、万年筆メーカとして万年筆文化を広げたい。というある種の社会貢献・メセナではないか。と思いました。

一日も早く元の状態に戻ることを切に願います。