第9回OKB48選抜総選挙 名古屋会場を主催した総評
先週はボールペンウィークでした。
それは10月1日から12月31日まで開催されている、OKB(お気に入りボールペン)48選抜総選挙の名古屋会場を開催していたからです。
OKB48選抜総選挙は今年で第9回目なのですが、第7回から一般でも開催できるようになり、第7回から愛知での開催を行ってきました。
3回目ともなると、なんだか季節行事のような感覚になってきますね。
合計で3会場で開催させてもらったのですが、多くの人にご参加いただけて開催してよかったです。
今日と明日のブログは愛知で開催した第9回OKB48選抜総選挙の報告をします。
今日は総評として全体を通して、僕が気になった・気づいた内容を中心に書きます。
明日は実際の投票結果を詳しく見ていこうと考えています。
第9回OKB48選抜総選挙 愛知会場
11日(月)・13日(水)・16日(土)の3日間3会場で開催させてもらいました。
(13日(水)は高校で総合学習の時間での開催でしたので、大人ではなく将来使うであろう高校生を対象としてクローズドな環境での開催でした。)
基本的に文房具が好き・興味があるという人の参加が多かったのですが、16日(土)の開催ついては、店舗で終日開催させていただいたため、偶然お店に来店いただいたお客様にも試していただけました。
偶然お越しのお客様の大半は、ボールペンに違いがあることを意識されていない方もお越しいただけました。
総評
普段使用されているボールペン
参加者の多くの方が普段使っているボールペンは油性インキ・ゲルインキが多いようです。
やはり水性インキだとどうしてもキャップ式になってしまうので、手軽に使えるノック式の油性インキ・ゲルインキが多いようです。
絶対王者の「ジェットストリーム スタンダード」はやっぱりすごい
過去8回の開催において、不動の1位の三菱鉛筆の「ジェットストリーム スタンダード」のすごさを実感される方が多かったです。
48種類のボールペンを書き比べした際に、ソツのない完成度に改めて感心していました。
でも、唯一の不評はデザイン。2006年発売当初から変わらぬデザインですが、ちょっと現在ではあまり受けがよくないようでした。特に女性からの書き味は良いんだけど、デザインがね・・・と多くの方がおっしゃて見えました。
替え芯の入手しやすさもポイント
OKB48選抜総選挙では、最大5位までのお気に入りのボールペンを投票します。
その際のポイントで、「1画目がかすれないか」「筆記バランスはどうか」「発色・滲み・裏写りは?」などなど色々な視点で決めて見えました。
その決めるポイントにおいて、「替え芯が手軽に入手できるか」というのも大きなポイントにされている方が多かったです。
中には書き味などではランクイン確実なのに、替え芯の入手がしにくいという点でランキングから外れたボールペンもありました。
推しポイントは人それぞれ
お気に入りのボールペンを決める。というイベントですが、先にも書いた通り、様々な判断基準があります。
でもね、これって「目玉焼きに合う調味料は何か?」と同じで、絶対的な正解って無いと思います。
「書きやすさ」と言っても、人それぞれです。サラサラした書き味が好きな人も、ヌメヌメした書き味が好きな人もいます。
だから「正直、書きにくいんだけど、デザインがめっちゃ好き!!」っていうのも全然ありだと僕は考えています。
僕なんかは結構マニアックに、書き味とか機構とか気になってしまいますが、そんな視線だけじゃつまら無い。色々な視線・視点があるから、色々な商品が出てくるから、色々な視点で投票して欲しいですね。
これから握手会に参加される人にアドバイス
OKB48選抜総選挙の握手会は「48種類のボールペンを試し書きする」という文房具に興味のない人からしたら、狂気のような物好きなイベントです。
文房具好きでも、1〜2時間で48種類ものボールペンを試し書きするとめちゃくちゃ疲れます。途中から違いが分からなくなる、ある種のゲシュタルト崩壊のような状態に陥ってしまいます。
なので適度に休憩を取りながら、慌てずゆっくり楽しんで欲しいと思います。
まだまだ握手会は全国で開催されていますので、興味のある人はぜひ足を運んでください。
なお12月1日(日)には、中間発表や文具王の高畑さんの解説がある握手会が東京で開催されます。 (愛知で3会場を主催したのに、この握手会に行きたいw)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
フリクションが苦手だったのに思わず悔しい・・・と思わせた「フリクションポイントノック04」
消せるボールペンの代名詞的な「フリクションボール」。
僕が勤めている会社では、ほぼ全員が愛用しているんじゃないか?というほど普及しています。
でもね、僕は「フリクションボール」の発色がちょっと好きじゃない。
なんというか薄墨のような、なんだかボヤけたような発色が気になっていました。
先日発売された「フリクションポイントノック04」を試筆したら、思わず「おっこれ良いかも・・・」と思いました。
ちょっと使ってみようと、早速近所の文具を扱っているお店に行って早速購入しました。
結論から言うと、発色が気になってフリクションボールを避けていた人も、一度使ってみると良い。
正直、ここまでのクオリティにフリクションボールがなっていて、正直悔しいと思ってしまいました。
フリクションポイントノック04
製品情報
- 価格:250円(税別)
- ボール径:0.4mm
- インキ色:ブラック・レッド・ブルー・グリーン・ブルーブラック・オレンジ・ピンク・ライトブルー
製品特徴
基本的なデザインは従来のフリクションと同様です。
違いとしてはクリップが金属と言う点くらいかな・・・
最大の違いはペン先のチップです。
従来のフリクションは、円錐形状のコーンチップと言われる形状でした。
以下の写真は手元にあったフリクションのペン先を並べたものです。
右から0.5mm・1.0mm・0.38mm・0.4mmです。
上記の写真の左端だけ、ペン先のチップの形状が異なることがわかります。
「フリクションポイントノック04」は、「シナジーチップ」と呼ばれるチップが採用されています。
このチップの特徴は、極細でも先端のギリギリまで円錐形状のコーンチップでありながら、先端は極細のペン先によく採用されている「パイプチップ」のそれぞれの特長を活かした構造になっています。
このチップと同じもの採用されているのは、「ジュースアップ」です。
ジュースアップは、0.3mmや0.4mmと言う極細でありながらインクフローがよく、発色が良いため人気のボールペンです。
実際に試筆したのが、下の写真です。
書き味は一番近い0.38mmと比較すると、ヌラヌラ感の違いがよくわかります。
チップの構造が違うと、これほど違うのか!!とびっくりしました。
インクフローがよくなったため、発色も良い感じです。
消すことができるという利便性よりも発色が気になって、なかなか使う気にならなかったフリクションですが、今回の「フリクションポイントノック04」は使ってみようという気持ちになりました。
さらにインキ色もブラック・レッド・ブルーだけでなく、ブルーブラックやオレンジなど好きな色があるので、揃えて使ってみようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
トンボ鉛筆の発売前の「モノタフ」レビュー
以前、ツイッターでトンボ鉛筆さんがこんなツイートをされていました。
\🎁発売前の「モノタフ」が当たる📣/
— トンボ鉛筆 (@tombowpencil) 2019年11月1日
MONO消しゴムの消字力はそのまま、折れに強くなった「モノタフ」ついに完成🎊
抽選で、11月下旬発売予定のモノタフ3コセットが当たります。お友達とシェアして使ってね!
当アカウントをフォロー&この投稿をRTで応募完了です。
応募は11月4日(月)まで!続く→ pic.twitter.com/wowYa1oD6v
発売前の消しゴムということで、条件反射というか脊髄反射的にリツイートしました。
今までの経験上、こういう懸賞は当たらない・・・と諦めていたのですが、何とトンボ鉛筆さんから当選のDMを頂き、先日届きました。
モノタフ
MONO消しゴムの「青」「白」「黒」のトリコロールカラーのイメージですよね。
今回発売される「モノタフ」は黒を基調としたシックなデザインです。
まずはどんな消しゴムか、紹介文を引用します。
MONOシリーズに、新たな仲間が誕生します。
その名も「モノタフ」新配合の消しゴム+独自形状のスリーブで、折れ、割れ、カケに強い消しゴムです。
まだ発売前なので、情報がこれくらいしかないようです。
発売日も価格もちょっと不明です。
ということで届いた「モノタフ」を観察してみました。
外観
手元に同じ大きさのMONO 消しゴムは、7月に発売された「モノカラー誕生50周年記念セット」と同じ大きさでした。 MONO 消しゴムの一番小さい、定価60円(税別)と同じ大きさです。
従来のスリーブと違う点が2点ありました。
1. スリーブの左側の断面が斜めにカットされている
2. 約7mm間隔でスリーブにミシン目が入っている
1点目のスリーブが斜めにカットされているのは、スリーブの断面で消しゴム本体が折れたり・割れたりしないように力を分散するための加工だと思います。
この力を分散させるサポートとして、長辺の真ん中辺りに指を置く目安の矢印マークがあります。
2点目のスリーブのミシン目は、消しゴムが小さくなってきたら、大きさに合わせてスリーブを使いやすいようにするためのものです。
1点目の断面を生かすために、スリーブを短くする場合は後ろ側のストレートにカットされた方から短くしてくべきですね。
どれくらいタフか
通常の「MONO 消しゴム」と比較ですが、全く違います。
スリーブから外して「モノタフ」で通常の「MONO 消しゴム」と同じようにしならせようとしたのです、硬さが全く違います。
全くしならない訳ではないのですが、わざと折ろうとしてもかなり苦労しそうです。
通常の「MONO 消しゴム」と比較すると、全くの別物です。
消し味・消字性の比較
消し味は通常の「MONO 消しゴム」は紙にねっとりとまとわりつくような感覚だとすると、「モノタフ」は紙を擦るような感覚です。
消字性に付いては違いが分からないくらい、綺麗に消すことができます。
どちらも同じような力で、軽く消すことができました。
1cm四方を塗りつぶして消してみたところ、消しクズに違いがありました。
「MONO 消しゴム」は消しクズが消しゴム本体に付いていますが、「モノタフ」は細かな消しクズが本体から離れます。
「モノタフ」は消しクズがまとまるタイプではなく、細かな消しクズが発生するタイプのようです。
今回、懸賞に当選して発売前に「モノタフ」を手にすることができました。
この消しゴムは、まずは力加減の難しいお子さんにオススメしたいです。
やっぱりタフということで、消しゴムを使っていて折れたり欠けたりする人は、ぜひ一度試してみて欲しいですね。
最後に1点改善というか要望ですが、細かな消しクズが発生するので、消しゴム本体が黒色タイプが欲しいですね。
黒色タイプの消しゴムだと細かな消しクズでも目立つので、ぜひブラックタイプもラインナップに入れて欲しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「飾り原稿用紙」のお話会に行ってきたよ
10日(日)に、名古屋市大曽根にある創業90年を超える老舗文具店の三光堂さんで、あたぼうの佐川さんを招いて飾り原稿用紙のお話会が開催されました。
「あたぼう」さんの「飾り原稿用紙」は、2016年の日本文具大賞のデザイン賞大賞を受賞された商品です。
それまでは原稿用紙というと、B4サイズでデザインも罫線があるだけ・・・正直、子供の頃の読書感想文で苦労した記憶を思い出して、使いたいと思うような文房具ではありませんでした。
しかし、日本文具大賞を受賞した「飾り原稿用紙 碧翡翠」を見たときに、A4サイズでデザインされたオシャレな原稿用紙にワクワクしました。
ただ原稿用紙にイラストを配置して、オシャレにしただけではなく原稿用紙としての機能も充実しており、今ではヘビーユーザーになっています。
そんなお気に入りの文房具の開発者のお話が聴けるということで、とても楽しみに参加してきました。
佐川さんとは、今まで何度も展示会でお話をしているのですが、今回のような場でどういうお話ができるのか・・・ちょっとドキドキしてました。
「飾り原稿用紙 お話会」
まずは「あたぼう」さんの社名の由来から始まり、飾り原稿用紙が産声をあげたお話がありました。
このあたりの話は、あたぼうさんのHPにも公開されているのですが、Twitter 経由で話がどんどん展開した辺りは今時だな〜と思いましたし、Twitter だからこそのスピード感を感じます。
ご存知の通り「飾り原稿用紙」は「趣味の文具箱」などで連載されている小日向 京さんが監修されています。
彼女は記事は原稿用紙で書いているそうです。送信する段階になってパソコンで入力されるとのことで、原稿用紙を使い倒している彼女だからこその要望がたくさん詰まったものが飾り原稿用紙なんですね。
例えば、通常の原稿用紙はマス目は正方形なのですが、飾り原稿用紙のマス目は縦に潰れた長方形になっています。
これはある程度の文量の筆記を行った際に、続けて書きやすいためだそうです。
さらに通常の原稿用紙と違うのが、左右にルビを書くスペースがある点です。
これらはさすが原稿用紙を使い倒している人ならでは視点でしょうね。
その後は、現在販売されている「飾り原稿用紙」のデザインについて、裏話というか製造秘話を伺いました。
お話の中で、残念ながら採用されなかったデザインのサンプルを拝見することができました。
採用されなかったデザインも素晴らしいのですが、こうして見てみると採用されたデザインのすごさがよく分かります。
途中で、色見本で製造された全紙に印刷された「飾り原稿用紙」の争奪じゃんけん大会が開催されました。
これほんと欲しくて、かなり気合いを入れていたのですが、初回で敗戦・・・
質問コーナーもあって、ずっと気になっていた「金鶯錯」移行の「鋼導管」「蜜柑網」「海洋巡」が余白がないほど、それまでのデザインと大きく違います。
正直、佐川さん・監修の小日向さん・デザイナーのhoririumさんのネジが外れちゃったのか??と戸惑いましたが、これは「遊び」だとのことです。
ただファンシーにならないようにだけは注意しているそうです。
あとデザイン案はいくつもあるそうなのですが、あたぼうさんとしては「事故が無い限り廃盤にしたく無い。」という思いがあるため、急激にデザインが増えることは無いそうです。
確かに気にっているのに、そのデザインが無くなると残念なので、メーカーとしてこの姿勢を持たれているのはすごく好感が持てます。
最後に、参加者全員で百人一首からランダムに一首を選んで、みんなで黙々と筆記するというイベントで締めてられました。
普段使用している製品の裏を知ることができ、楽しみが増してより一層好きになりました。
三光堂さん、あたぼうの佐川さん、ありがとうございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
手帳との相性のいいカッコいい多機能ペン
サクラクレパスさんから10月下旬に発売された、SAKURA Craft Lab シリーズの最新の「Craft Lab 004」を購入しました。
今回の「Craft Lab 004」は、ボールペン2色+シャープペンシルの多機能ペンになっています。
これはなかなか優れた筆記具です。
SAKURA Craft Lab 004
製品情報
- 本体価格:8,000円(税別)
- カラー:
・アッシュグレー(洋白 x アルマイト)
・ガーネットレッド(洋白 x アルマイト)
・ボトルグリーン(真鍮 x アルマイト)
・エボニーブラック(真鍮 x アルマイト) - リフィル:クラフトラボ用レフィル04D(水性顔料ゲルインキ)
- リフィルボール径:0.4mm
- リフィル価格:300円(税別)
- リフィル インキ色:
- 標準:ブラック・レッド
- 別売オプション:ブルーブラック・クリムゾンレッド
製品特徴
デザインとしては、初期の「Craft Lab 001」に近いデザインです。
ざっくり言ってしまうと、「Craft Lab 001」が多機能ペンになったのが、今回の「Craft Lab 004」です。
外観
デザインは近いのですが、グリップ部分が細くなっています。
測定してみたら「Craft Lab 001」と比べて、約1.2mm軸が細くなっています。
(001:10.50mm / 004:9.30mm)
見た目だと1mm程度とは思えないくらい、スリムな印象を受けますね。
天冠部にはCraft Lab シリーズのサクラクレパスさんの桜マークがあります。
この部分を回転させると、消しゴムがついています。
ホールド感
004を持った時は、ちょっと重たい印象を受けました。
でも筆記するように握ってみると、手のひらの部分に真鍮が収まって筆記バランスがとてもいいです。
ペンの変更方法
グリップ部分の「真鍮」若しくは「洋白」の部分を握りながら、軸の中央部にあるローレットを回転させることで、ボールペンの色を変えたらりシャープペンシルに変更ができます。
「ボールペン(ブラック)」←→「シャープペンシル」←→「ボールペン(レッド)」の変更となります。
シャープペンシルから左右のどちらかに回転させることによって、ボールペンが使えるようになります。
ボールペン リフィルについて
標準で搭載されているボールペンのインキ色は、「ブラック」「レッド」ですが別売りで「ブルーブラック」「クリムゾンレッド」があります。
水性ゲルインキなので、一画目からかすれることなくスムーズな筆記が行えます。
軸のグリップ部分が金属で、僕が購入したタイプは「真鍮」なのでペンの自重だけで筆記することができました。
ボール径が0.4mmと細字なので細かな文字もしっかりと書くことができます。
リフィルの形状は、多機能ペンに多く採用されている4C規格(JIS規格のD型)に近いです。
全長が67.20mmで径が2.31mmでしたので、規格上は4C規格だと思いますが、メーカー発表ではないので注意してください。
自己責任ですが、他のメーカーの多機能ペンに「ブルーブラック」や「クリムゾンレッド」のリフィルを挿入して使うことができました。
気になるところ
001 と同じ太さのグリップが欲しい
普段太めの軸を使うことが多いので、この軸はちょっと細く感じます。
別売りオプションで、001 と同じ太さのグリップ部が発売されると購入するんですけどね。芯を出さない状態には慣れが必要 カチッと止まる状態がボールペンやシャープペンシルの芯を出した時だけなんです。
そのため使わない時に芯を引っ込めておきたい場合は、芯が出ないように加減しないといけません。
慣れてしまえば問題ないのでしょうが、芯を締まった状態でもカチッと感触があるといいですね。
ちょっと気になる点はありますが、今回発売された「SAKURA Craft Lab 004」は総合的にすごく良い多機能ペンです。
デザインも優れていますが、ちゃんと筆記時のバランスも考えられており、ストレスなく筆記することができます。
ボール径が0.4mmで手帳に細かな文字を書くのにも適しています。
そして自己責任ではありますが、リフィルが4C規格に準拠しているようなので他の多機能ペンでも使うことができます。
ブルーブラックやクリムゾンレッドという落ち着いた色味が他の筆記具でも使えるのは嬉しいです。
伝統的な手法で1本づつ手作りの切出し「MASUWA鉛筆削りシリーズ」
鉛筆を削るとしたら・・・
今だと電動鉛筆削りが主流でしょうね。差込口に挿入するだけで、あっという間に削る事ができます。お手軽ですよね。
でもね、鉛筆が大好きな僕は極力ナイフで削るようにしています。
やっぱり刃を当てて少しづつ削るという行為は、まるで墨を硯で摺るような気持ちになります。
この時に使うナイフですが、肥後守をずっと使っていました。
刃に厚みがあって刃が軽く反っているので、それに合わせて刃の中ぐらいから先端ぐらいまでを使って削っていました。
今回、ひょんなことから知った「増田切出工場」さんの独自ブランドの「MASUWA鉛筆削りシリーズ」という鉛筆を削ることに特化した切出を購入しました。
MASUWA鉛筆削りシリーズ
製品情報
鉛筆切出
- 価格:1,944円
片鞘切出し
- 価格:3,456円
卓上切出し
- 価格:3,780円
鉛筆硯
- 価格:7,020円
製品特徴
この製品を作っているのは、新潟県三条市にある「増田切出工場」さんです。
新潟の三条市といえば、金物の町として有名です。
そんな金物の町の三条市で、一本一本手打ちされた切出です。
この商品の特徴は、鉛筆を削ることに特化した切出しという点です。
鉛筆を削るのは、円刃の部分です。刃が円形になっているので、力の向きが1点に集められ、直刃よりも効率的に削る事ができるようになっています。
円刃だけのタイプと直刃もプラスされたものの2パターンあります。
早速、この切出で鉛筆を削ってみたのですが、直刃よりも軽い力で削れるような気がします。
さらに小刀などと違って、軸への食い込みが少ないような気がしました。きっと刃裏が違うんでしょうね。
肥後守と違って包丁のように刃がむき出しで危ないので、「卓上切出」を選びました。
「鉛筆硯」は鉛筆切出を収納できるだけでなく、鉛筆の芯を研げる物が付いています。ちょっと悩みましたが、僕は尖っている芯よりも、ちょっと丸い芯が好きなので、今回は不要かな〜と思い先の商品を購入しました。
通常は右利き用に刃をつけるのですが、注文時に指定すれば左利きようにしてもらえるそうです。
さらに刃物は使い続けていれば、当然切れ味が落ちてきてしまいます。その場合は送料のみで研ぎ直ししてもらえるそうです。
通常の直刃であればなんとか研ぐ事はできますが、さすがに円刃は研げませんので、このサービスはありがたいです。
伝統的な手法で、職人さんが1本1本手打ちで作られた刃物。
見た目というか佇まいが美しいです。
何かと便利で効率が求められる社会なので、あえて手間の掛かることを行うことも大事ではないでしょうか。
「鉛筆を削る」というちょっと手間が掛かるのですが、その時間は思考や気持ちを落ち着かせる貴重な時間だと思います。
そんなあえて手間を掛けるのであれば、素敵な道具を使いたいですよね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
名古屋で「あたぼう」さんのお話会が開催されます
「飾り原稿用紙」をはじめ「スライド手帳」などすっごい文房具を開発・販売されている「あたぼう」さんが名古屋でイベントを行われます。
こういうイベントの多くは東京や大阪で開催はされても、名古屋は飛ばされることが多いんですよね・・・こんなところでも名古屋飛ばし(笑
でも、今回はなんと名古屋で開催されます。
三光堂さんでのお話会
イベント概要
イベント詳細
会場となる三光堂さんは、JR中央線の大曽根駅から歩いて5分くらいかな。
メッツ大曽根というショッピングモールのすぐ近くにあります。
このお店は昨年2018年4月に創業90年を迎えられた老舗のお店です。
僕が知人に万年筆に興味があるんだけど、どこに行ったらいいかな?と聞かれたら尾張地区(ざっくり愛知の東半分)の人には、この三光堂さんをオススメしています。
三光堂さんは多くの万年筆を扱われており、なかなか素敵なラインナップで行くとついつい長居してしまいます。
また名古屋の地名などをモチーフにしたオリジナルインクも多数販売されています。
さらに万年筆だけでなく、文具道さんの扱われている商品が非常に多く扱われています。
そんな素敵な文房具店の三光堂さんの2階にある会議室でイベントが行われるそうです。
内容は、
1.三光堂さんとあたぼうのご紹介
2.三光堂さん、あたぼうのコンセプトと商品ストーリーのトークと質問
参加者の自己紹介なども 3.書写企画「百人一首を書写してみよう!」
4.抽選会
5.限定品(ふたふで箋の違う紙バージョン)の販売会
※プログラムは変更になる可能性があります。
なかなか魅力的な内容です。
三光堂さん、あたぼうさんのコンセプトや商品ストーリーのトークは特に興味深いです。
あたぼうさんのホームページには、一部の飾り原稿用紙の商品ストーリーが掲載されていますが、ここでは語られていないお話が聞けるのかな?
書写も普段しない行為なのに、さらに参加者の皆様と一緒にというなかなか経験することが少ないですよね。基本的に書写って一人で黙々と行うイメージがあるので、多くの人と一緒というのは楽しいでしょうね。
まだ募集されているようなので、興味のある人はぜひ参加してください。
僕は募集が開始されたタイミングで速攻で申し込みしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。