(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

万年筆でお手紙を書くならこの便箋がオススメ

先日、愛知県岡崎市にあるPEN'S ALLEY Takeuchiさんにお邪魔したら、2階に上がった目立つ場所に便箋がありました。
便箋がドドーンと置いてあるのは非常に珍しく、普段はお店のオススメの万年筆などの高級筆記具が陳列されているエリアなので、何だろう?と気になって見てみたら「ライフの活版印刷便箋」でした。

今日はPEN'S ALLEY Takeuchiさんのオススメの「ライフの活版印刷便箋」を紹介します。

ライフの活版印刷便箋

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ライフの活版印刷便箋

製品情報

  • 価格:300円(税別)
  • 罫線種類:横罫 / 縦罫
  • ページ数:30枚

製品特徴

表紙には以下のように製品特徴が記載されています。

本文紙はライフのオリジナルペーパーを使用。
罫線は万年筆のインクをはじかないよう、水性インクを使用した活版印刷です。
(吸い取り紙付)

ライフさんのオリジナルペーパーと言えば「Lライティングペーパー」です。
光にかざしてみると、「Lライティングペーパー」の特徴である簀目レイド模様がありました。
店頭でサンプルに試筆させていただいたのですが、気のせいか同じく「Lライティングペーパー」が使われている「NOBLE NOTE」の本文紙よりもヌラヌラ感が増しているような気がしました。

表紙をめくった最初のページには、厚めの紙が入っています。
これは「吸い取り紙」で、万年筆で筆記した直後だとインク溜まりができますよね。その余分なインクを吸い取って、インクの乾きを早めるための用紙です。

この便箋の特徴は、本文紙が「Lライティングペーパー」というだけでなく、「水性インクを使用した活版印刷」ということです。
まず「活版印刷」とは、凹凸のある金属にインクを付けて、紙と版を圧着させることにより凸の部分のインクが紙に移ることで印字される印刷方法です。
DTP(デスクトップ・パブリッシング)の普及により、現代では目にする機会が減った印刷方法です。現代でも名刺やショップカードなどを活版印刷で行われている人やお店があります。
凹凸のある版で印刷されていますので、便箋の表面を撫でてみると罫線の部分が若干凹んでいることがわかります。

次に印刷のインクは、ボールペンなどと同じように「油性インク」と「水性インク」があります。
今では活版印刷に限らずノートなどの罫線のインクは「油性インク」が主流です。ノートに万年筆で筆記したら、罫線の場所でインクがはじかれた経験ってありませんか?これは罫線が油性インクで印字されているため、万年筆で筆記した際に万年筆のインクが水性インクだからです。
余談ですが、水性インクで罫線が印刷されたノートというと、ツバメノートくらいしか思い浮かばないです。
この便箋は水性インクで印刷されていますので、罫線の上に文字が来ても万年筆のインクがはじかれることはありません。

 

万年筆で手紙を書くときには、本文紙だけでなく吸い取り紙が付いていて、さらに印刷方法にも注意を支払われてるので、この便箋に勝るものはないのではないでしょうか。
ただ残念ながら、この商品は「限定品」となっているので気になる人は早めにお買い求めください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

紙の世界は奥深い・・・飾り原稿用紙他色々な紙体験

またも岐阜県大垣市の川崎文具店さんで開催中の「10連休イベントマラソン」に参加してきました。

今回のテーマは「飾り原稿用紙他色々な紙体験」です。

飾り原稿用紙他色々な紙体験

イベント詳細

ようこそ紙沼の世界へ! 今話題の飾り原稿用紙や万年筆に対応した和紙ノートなど様々な紙をご用意しました。ぜひ書き比べてみてください。

イベント内容

色々な紙を実際に書き比べて見よう。という内容です。

用紙していただけた紙は以下の

なんと13種類にも及ぶ紙を用意してくれました。
実際に試筆する前に、紙の歴史についてお勉強です。

昔の紙というと、エジプトなどで使われていたパピルス紙があります。
実際のパピルス紙を用紙していただいており、初めてパピルス紙を手にしました。

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パピルス

今の用紙のように滑らかではなく、ごわごわしています。文字をしたためるというよりも文字を記録する。という感じですね。

西洋・東洋でのそれぞれの紙(羊皮紙や和紙)などについて、特徴を教えてもらいました。

そして、実際に用意していただいた紙に試筆をしていきます。
改めてまとまった種類で違いを比較する稀な体験ができました。
万年筆やボールペン、鉛筆でそれぞれ試筆してみたのですが、書き味が微妙に異なるんですよね。

万年筆に適しているのは、間違いなく神戸派計画の「GRAPHILO」ですね。
滑らかに筆記できるだけでなく、拡大しても滲みが全くありませんでした。
さらに万年筆のインキがフラッシュしやすいそうで、セーラーの「奥山」「蒼天」、川崎文具店さんのオリジナルインクの「月華紅蘭」を書いたのですが見事にフラッシュしていました。

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神戸派計画の「GRAPHILO」

インク台帳を作ろう。と考えている人はぜひこの神戸派計画の「GRAPHILO」を使って欲しいです。

 

たまたま会場で一緒になった方とお話をしていたのですが、あたぼうの「飾り原稿用紙」やIXASの「washi notebook」は、独特の書き味で感動されていました。
特に飾り原稿用紙は新しいデザインの「蜜柑網」は、デザインが可愛いということで購入されていました。品質だけなく、デザインも重要ですね。

書き味という非常にファジーな感覚を、どう表現したら良いのかわかりませんが、それぞれの書き味に違いがどれが正解というものは無いな。と実感しました。  そしてノート・紙という違いを伝えにくい商品こそ、実際に手にしてもらっても試筆してもらうのが一番ですね。でも、ただ単に試筆用として置いておくのではなく、店員がきちんとその商品の特徴を伝えられることが必須でしょうけどね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

平成文房具史を振り返りつつ、平成の文房具の思い出をつらつらと・・・

昨今は「平成最後の○○○」との謳い文句が多くのメディアで扱われています。 そして今日で平成の幕がおり、明日からは令和となります。なので今日は平成最後のブログです。

平成最後のブログということで、平成の文房具を振り返ってみます。

平成の文房具史

  • 平成元年(1989年)
    修正テープ
  • 平成3年(1991年)
    ドクターグリップ
  • 平成5年(1993年)
    消えいろピット
  • 平成6年(1994年)
    ハイテックC
  • 平成8年(1996年)
    「超」整理手帳
    ミルキーペン
  • 平成12年(2000年)
    プロバス・ウインドウ
    SARASA
  • 平成13年(2001年)
    ほぼ日手帳
  • 平成15年(2003年)
    カドケシ
    エナージェル
  • 平成17年(2005年)
    ドットライナー
  • 平成18年(2006年)
    ジェットストリーム
  • 平成19年(2007年)
    フリクションボール
    preppy
  • 平成20年(2008年)
    mt
    MDノート
    ノーブルノー
    アクロボール
  • 平成21年(2009年)
    オ・レーヌ
  • 平成22年(2010年)
    フリクションボール ノック
  • 平成23年(2011年)
    ジブン手帳
  • 平成24年(2012年)
    フィットカットカーブ
    ジュース
  • 平成25年(2013年)
    カクノ
  • 平成26年(2014年)
    orenz
    Del Guard
    オ・レーヌ+
  • 平成27年(2015年)
    大人キャンパスシリーズ
    ソフトリングノート
  • 平成28年(2016年)
    ジュースアップ
    DELDE スライドポーチ
    SMART FIT ACTACT スタンドペンケース
  • 平成29年(2017年)
    モーグルエアー
    bande
  • 平成30年(2018年)
    エアかる

今では当たり前の「修正テープ」がシードから世界初で販売されました。
それまでは修正液だったのに、テープになったことで乾かす手間がなくなりました。

昭和の末にサクラクレパスから「ゲルインキ」が発売されたことにより、油性インキや水性インキでは実現できなかった多色展開が可能となり、「ハイテックC」や「ミルキーペン」が発売されました。
僕はちょうど学生の頃で、女子学生のペンケースが缶ペンからポーチ型に変化して、大量のこれらカラーペンを携帯するようになっていました。

平成18年(2006年)に三菱鉛筆からジェットストリームが発売されて、低粘度油性インキが発売されました。今でもジェットストリームの絶大に支持はすごいですよね。
その翌年の平成19年(2007年)には、ジェットストリームと双璧をなす消せるボールペンの「フリクション」が発売されました。

面白いな〜と感じたのが、平成26年(2014年)です。
折れないシャープペンシルのorenz / Del Guard / オ・レーヌ+が同年に発売されたのです。

いかがでしょう、僕がざっくり調べて今でも知名度のある文房具の発売年をまとめてみました。
僕はこの年表を作りながら、多品種・高性能化が著しいな。と思いました。まさにカンブリア紀のごとく、多くの商品が進化を遂げたと思います。

平成文房具の思い出

僕の平成文房具の思い出というと、「ドクターグリップ 」と「ハイテックC」「ミルキーペン」です。
ちょうど中学生の頃にこれらが発売されました。

クラスの大部分の友人が「ドクターグリップ 」を使っていたんですよね。当時「ドクターグリップ」は高級ラインで、徐々に普及していったのですが、僕はなかなか買ってもらえず羨ましく思ったものです。
当時は珍しくノックをするのではなく、ペンを降って芯を出すというのが画期的でした。
そして先にも書いた通り、女子の筆箱が「缶ペン」から「ポーチ型」に変わったことです。当初はポーチ型に大量に筆記具が必要なのか。なぜそれほどの筆記具があるのか・・・と不思議で仕方がありませんでした。でも、そんな彼女たちの筆箱には「ハイテックC」や「ミルキーペン」が筆箱いっぱいでした。

 

本当に文房具がカンブリア紀の生物がごとく大進化を遂げた30年だと思います。
令和では文房具がどう進化するのか興味津々です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

シーリングワックス(封蝋)で封をする優雅なひと時を体験

10連休をみなさんはどう過ごされていますか?
僕はあいも変わらず文房具三昧です。

今日は岐阜県大垣市にある川崎文具店さんの「10連休イベントマラソン」の3日目の「シーリングワックス体験会」に参加してきました。

シーリングワックス体験会

イベント詳細

封蝋~シーリングワックス~を実際に作ってみませんか?
最近では手紙の封に使われるほかに、結婚式やアクセサリーの飾りなどに使われるようになりました。
ちょっとしたコツで簡単に作れますよ!

参加費:無料 混雑した場合は先着順にご案内します。
イベント時間は13:00~17:00 ※店頭は13:00~18:00の営業です

イベント内容

川崎店長から、簡単にシーリングワックスの歴史をお聞きしました。
シーリングワックスは日本では、封蝋と呼ばれています。
現代では機械で郵便物を仕分けするので、実際にシーリングワックスで封をしても、蝋が砕けてしまうので封が開いてしまう可能性があるので、シーリングワックスで封をした際には手渡しするなど配慮が必要です。
それに今はシーリングワックスは郵便物に封をするだけではなく、クッキングペーパーでシーリングワックスの封を作ってアクセントにしたり色々と活用されています。

シーリングワックスの歴史は古く、メソポタミア文明の頃にはすでに使われていたそうです。
独自の印影を用いて、手紙など開封されていないことを確認できるように使われていました。

シーリングワックスは東西に普及していくのですが、西に普及したら印鑑・朱肉という発展を遂げました。
今でも郵便物に封をするのに、押印することがありますよね。それが元をたどればメソポタミア文明にたどり着くそうです。
そして東に普及したら印と蝋を使うものになりました。

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シーリングワックスに必要な道具たち

上記の写真は、シーリングワックスに必要な道具です。
蝋と蝋を溶かすライター、そしてスタンプです。

シーリングワックスの蝋には2種類あり、ソフトタイプとハードタイプがあります。

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左はハードタイプ、右はソフトタイプ

ソフトタイプは柔軟ですが光沢はない。ハードタイプは硬いが艶がある。とのことです。
今回はシーリングワックスの封を持ち帰れるように、柔軟なソフトタイプで行いました。

蝋を溶かして、スタンプよりも大きな面積に蝋を垂らします。
その後、スタンプを蝋の上に上から垂直に置きます。

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蝋を溶かしスタンプを置いて、蝋が固まるのを待っている一コマ

するとスタンプが真鍮製のためその自重で溶けた蝋が押されて紙に蝋が染み込み封ができるそうです。

少しすると蝋が固まるので、蝋が固まったごろにスタンプを蝋から外します。
外すと以下のようにスタンプの模様が押印された状態になります。

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完成したシーリングワックス

溶けた蝋の具合により、一つとして同じ封ができません。
それに蝋を溶かして、スタンプを置いて蝋が固まるのを待つという時間が、相手を想う時間となり、なかなか優雅な体験ができました。
機会があれば、ぜひオリジナルの印影のスタンプを作ってみたくなりました。

まだまだ川崎文具店さんの「10連休イベントマラソン」は続きます。
ご興味のある方は、以下のサイトをご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

測量野帳60周年記念の限定デザイン野帳が7月に発売

土木関係の人には特に馴染みのあるコクヨの「測量野帳」が今年で60周年を迎えられるとのことです。

測量野帳」ってハードカバーの小さな帳面です。
元々は測量士の人をターゲットにした商品だったのですが、現在では「やちょラー」と呼ばれる人々がいるくらい熱い支持を受けている。

そんな「測量野帳」の60周年を記念して、今年の7月に「60th Limited Edition」が発売されます。

測量野帳 60th Limited Edition

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60周年限定デザイン

www.kokuyo-st.co.jp

製品情報

  • 罫線:レベル(測量罫22行) / トランシット(測量罫20行) / スケッチ(3mm方眼) / オフセット(3mm方眼) / エブリ(無地) / ノート(横罫25行)
  • 価格:380円(税別) / オフセットのみ500円(税別)
  • 枚数:40枚
  • 紙質:上質紙
  • サイズ:160mm × 91mm
    ※7月の発売に先駆け、4月下旬より順次、一部店舗での先行販売を実施

製品特徴

独自の「160mm x 91mm」というサイズですが、これは作業着のポケットに入れやすいサイズなんです。
僕も会社では作業着を来ているので、メモをいつでも書けるようにポケットに入れています。
大きさだけでなく、枚数も40枚と厚みが邪魔にならない容量です。
そして硬い表紙・背表紙のため立ったままでも筆記しやすいです。

そんな「測量野帳」ですが、サイズやページ数はそのままで限定デザインになっています。

60周年記念の限定デザイン野帳は、測量野帳の特長である「スリムなポケットサイズ」を、「ポケットをもつ動物」(有袋類など)のイラストで表現しました。製品仕様は通常商品と同じ3タイプ(レベルブック、トランシットブック、スケッチブック)に、復刻デザインの縦開き(オフセットブック)、無地(エブリブック)、新仕様の横罫(ノートブック)を加えた全6種類です。

縦開きの「オフセット」や中紙が無地の「エブリ」は、共に2002年まで発売されていたものだそうです。
復刻がある中、今までなかった横罫の「ノートブック」が仲間入りです。
旧来・現行・新デザインと三拍子揃ったラインナップです。

僕は3mm方眼の「スケッチ」を愛用しています。3ミリ方眼なので2マスで一文字程度だと、ちょうど描きやすいサイズなんですよね。
それに改行するのに、3mmだと空間が開きすぎない感じでいいんですよね。

それに何より40枚という枚数だと適度な期間に使い切って、仕事した感があって嬉しいです。

 

縦開きの「オフセット」なんて便利そうです。
他の種類よりもちょっとお値段は上がりますが、この機会に何冊かまとめ買いしようかな。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

昭和より以前の大正時代のホッチキスの針をゲット!!

「平成」も残すところあと数日・・・
メディアの多くでは、「平成の○○○」や「平成最後の○○○」など改元ならではの特集が多く組まれていますね。

そんな世間で起こっている平成フィーバーを無視して、今日は「大正」の文房具を紹介しちゃいます。
なんでそんな流れになったのかというと、Webマガジンの「文具のとびら」の懸賞で「大正時代のムカデ型ホッチキスの針」が当選したからです。

ホッチキス(JIS規格では「ステープラ」)って身近な文房具の一つではないでしょうか。(JIS規格に従って本ブログでは、「ステープラ」と呼称します)
それこそ各ご家庭に1台、会社に至っては一人1台だったり・・・と普及率はすごいのではないでしょうか。

ステープラ

ステープラの歴史

ステープラの発明者は、実ははっきりしていないそうです。
一説には「ベンジャミン・B・ホッチキス」と言われています。この人は、機関銃の発明者でもあります。
機関銃のマシンガンの弾送りをヒントに、ステープラの機構を考え出したではないか?と言われています。

そして日本には明治36年1903年)に、伊藤喜商店(現イトーキ)が日本で初めてステープラを販売したそうです。
この時販売されたステープラが、アメリカ製でボディに大きくHOTCHKISS No・1と刻印されていました。そのため「ホッチキス」と一般に広く呼ばれるようになったそうです。

この「HOTCHKISS No・1」は、現在普及しているような手に握るタイプではなく、卓上タイプで上からハンドルを押し込むタイプでした。
そして針は現在のように隙間なく繋がっているのではなく、まるでムカデのように針の1つ1つが隙間を持って連続した形をしています。

HOTCHKISS No・1

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HOTCHKISS No・1

このムカデ型ホッチキスも、現在のステープラと基本的な仕組みは一緒のようです。
上から針を押し出して、紙を綴じる。

ムカデ型の針なのですが、次の針をちゃんと爪が針を押し出してくれる機構になっています。

詳しくは「文具のとびら」の「【連載】文房具百年 #12「大正時代のホッチキス番外編 ムカデ針ホッチキスの使い方」」をご覧ください。

www.buntobi.com

ムカデ型ホッチキスの針

写真は懸賞で当選して入手した、大正自体のステープラの針です。

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ムカデ型ホッチキスの針

大正末の1926年製と仮定しても、90年以上も昔の道具です。
少なくとも第二次世界大戦を生き抜いて、今僕の手元にあるのかと思うと感動します。

よく見ると片一方だけ足がなく背だけですが、別に不良品というわけでないそうです。
これは最後の1回分の針を支えるために、あえて背だけになっているそうです。

懸賞で届いた物に、一つこのムカデ型の針が綴じられていました。

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綴じ面(表側)

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綴じ面(裏側)

今のステープラの針より幅がありますが、なかなかの存在感がありますね。
今の針は針の幅が少ないのでなんだか味気ないのですが、ムカデ型の連結部分が中央部で上下に出っ張っているのでアクセントのように感じます。

 

今はムカデ型ホッチキスの針だけ入手して、まるでゲームソフトはあるのにゲーム機が無い。という状況に近い状態です。
どこかでムカデ針の使えるステープラを見つけたら、購入しちゃいそうです。
約100年前から基本的な機構が変わることなく、現代でも使い続けられているステープラって改めて考えてみるとすっごいですよね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

一度は使ったことのあるノートが手のひらサイズになって復刻

多くの人が使ったことのあるノートといえば、ショウワノートの「ジャポニカ学習帳」とコクヨの「キャンパスノート」ではないでしょうか。

ジャポニカ学習帳」は小学生、「キャンパスノート」は中学生以降でよく使ったのではないでしょうか。

これらのノートは、年代ごとにデザインが変化していることをご存知でしょうか。
ジャポニカ学習帳については詳しくわからないのですが、キャンパスノートはおおよそ10年周期でデザインが変わっています。
そのためどのデザインのキャンパスノートを使っていたかで、なんとなく年代がわかっちゃうんですよね。

そんな多くの人が使ったであろう「ジャポニカ学習帳」と「キャンパスノート」が手のひらサイズのミニサイズになって数量限定で発売されます。

あのころノート

あのころノート企画 ジャポニカ学習帳

  • キャンパスノート

あのころノート企画 懐かしの歴代キャンパスミニノート | コクヨ

製品情報

  • 発売日:4月26日
  • 価格:150円
  • サイズ:A7変形(タテ102mm・ヨコ72mm)

  • あのころノート「ジャポニカ学習帳

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    あのころノート「ジャポニカ学習帳

  • あのころノート「キャンパスノート」

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    あのころノート「キャンパスノート」

製品特徴

ジャポニカ学習帳」は、付録の読み物も再現されているそうです。
ジャポニカ学習帳」はこの付録の読み物が楽しかったんですよね〜勉強そっちのけでこの付録を読んだものです。

小学校の高学年くらいから「キャンパスノート」を使い始めるのではないでしょうか。
僕は「キャンパスノート」といえば、第二世代の表紙なんですよね。
家業で使っていたノートがこの第二世代の表紙で、大人っぽい表紙で憧れたものです。(実際に自分が使うようになったのは、第三世代の表紙からですが・・・)

 

多くの人が使ったであろうノートが、このような形で復刻するのは嬉しいですね。
1冊150円なので全種類揃えたくなります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。