原稿用紙の枠を破った「飾り原稿用紙」の新デザイン「蜜柑網(みかんあみ)」
2016年の日本文具大賞デザイン賞のグランプリを受賞したあたぼうさんの飾り原稿用紙の新デザインが発売されました。
飾り原稿用紙とは
まずデザインに目がいくかと思いますが、サイズが今風で使いやすくなっています。
通常の400字詰めの原稿用紙はB4サイズが一般的なのですが、飾り原稿用紙はA4サイズです。
半分に折ればA5サイズとなり、手帳に挟んだり携帯しやすくなっています。
使用している紙は、キンマリスノーホワイトが使われており、万年筆で筆記するとインクの水分で波打ったりして味わいがあります。
実用的なサイズで筆記する楽しさを提供してくれるのは、きっと監修をされている小日向 京さんだからでしょうか。
デザインはグランプリを受賞した「碧翡翠(アオヒスイ)」だけでなく、既存に8デザインあります。
僕はその中の「港煉瓦(ミナトレンガ)」を愛用しています。
原稿用紙というと味気ない枠だけのデザインですが、飾り原稿用紙はおしゃれです。
ただおしゃれというだけでなく、5文字・5行ごとにデザインを生かした区切りがあります。この区切りがほんとすごくて、デザイナーhoririumさんの凄さですね。
デザイン性も高いので、原稿用紙として文字を書くだけでなくブックカバーに使ったりと、原稿用紙の枠を飛び出しています。
新デザイン「蜜柑網(みかんあみ)」
今回の新デザインは、網に入った蜜柑がモチーフです。
一つ前のデザインの「鋼導管(はがねどうかん)」から、紙の隅までデザインがされています。
従来の飾り原稿用紙よりも華やかで、2色刷り?のように見えます。(もう少し色が多いのかな?)
5文字・5行毎の区切りは、網がほつれたデザインになっています。
紙の中央の折り目を表している「魚尾」は、4つの蜜柑が網に入っています。まるで駅で売っている蜜柑のようです。
ここまで華やかだと、原稿用紙として使うよりも手紙に使いたいですね。
そうなると飾り原稿用紙と同じくあたぼうさんから発売されている「ふたふで箋用封筒」のように、飾り原稿用紙2つ折りが入る封筒を作って欲しいです。
原稿用紙というと、学生の頃に読書感想文や作文の宿題で使ったきり。という人も多いことでしょう。
僕も「飾り原稿用紙」と出会うまでは、原稿用紙は学生の頃に使ったきりでしたが、今ではブログの記事の大きな流れなどを飾り原稿用紙に書いています。
それにたまにメモ書きに使ったりしています。紙質が普段と違うと、なんだか気分転換になっていいんですよね。
最後に・・・
今ではTwitterの「あたぼう」さんのアカウントで「飾り原稿用紙ユーザー会」で募集が行われ、さらに今度「飾り原稿用紙ユーザー会オフ」が開催されるそうです。
(関東に在住なら間違いなく参加するのに・・・)
原稿用紙という1つの文房具が、これほどの大きな流れを作るとはほんとすごいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。