クラウドファンディングで現代版大福帳の募集開始
「大福帳」ってご存知ですか?
江戸時代に商店で使用されていた台帳です。現代ではまず見かけないですね・・・
見かけなくなったのは訳があります。それは現代の帳簿は複式簿記が主流で、大福帳は単式簿記だからです。
現代では見かけなくなった「大福帳」ですが、このほどMakuakeというクラウドファンディングで現代の大福帳が復活します。
大福帳
大福帳とは
先にも簡単に「大福帳」について記載しましたが、江戸時代に使用されていた帳面です。
江戸時代は一般の人も掛売りで売買(盆と暮れの2回にまとめて支払い)が普通でした。
しかし「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるほど、江戸は火事が多かったそうです。
どれくらい多いかというと、江戸時代の267年間に江戸では49回もの大火が起こったそうです。(大火以外の火災は1798回、年平均6.7件)
火災の多いので商家では火災が発生したら売掛の帳簿である「大福帳」も持って避難するのではなく、なんと井戸に投げ込んで後から回収したそうです。
そのため大福帳に使わられている紙は、耐水性を高めるためコンニャク糊を塗ったり漉き込んだりした「コンニャク紙」が使われたそうです。
現代版大福帳
製品情報
- サイズ:(大)272mm x 180mm / (中)210mm x 110mm / (小)140mm x 60mm
- 価格(予定):(大)1,800円 / (中)1,200円 /(小)800円
- ページ数:50枚
- 罫線:ドット方眼
- デザイン:ノーマル柄大福帳 / ピクセル柄大福帳 / エンボス柄大福帳 / 大黒帳
このプロジェクトを起こしたのは、「文房具屋さん大賞」の審査委員長の高木さんです。
今までに2017年の日本文具大賞機能部門で優秀賞を受賞した「himekuri」や、落書き視差ノートの「NOUTO」などがあります。
用紙
江戸時代の大福帳は火災の際に、井戸に投げ込んでも大丈夫な「コンニャク紙」が使われていましたが、現代版の大福帳はクリーニングタグとして使用されている「耐洗紙」を使用しています。
江戸時代と同じように、いざとなったら浴槽に投げ込んでも大丈夫。
和綴じ
そして綴じは江戸時代の大福帳と同じように和綴じです。
和綴じを行うメーカーさんは大正8年から続く老舗の製本メーカーの「国宝社」さんです。国宝社さんは、数多くの和綴じシリーズがあります。
サイズ
現代社会で使いやすいサイズになっています。
大サイズはB5サイズより少し小さいサイズで、中サイズはA5スリムサイズ、小サイズは携帯しやすいメモ帳サイズになっています。
リターンについて
All in型です。
完成したプロダクトの他に、国宝社さんでのワークショップもあるそうです。
内容は、題字を担当した広告業界などで活躍中のデザイン書道家、赤坂直恵さんによるデザイン書道ワークショップと、国宝社さんによる和綴じノートのワークショップだそうです。
現代では先に述べたとおり複式簿記が主流なので、帳面に大福帳を使うのは実用的ではないので、ノートとして復活です。
中小の小売店であれば、顧客情報のノートして使ってみるのも良いのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。