(旧)カクかく

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芯が折れない機能を持った初めての多機能ペン「デルガード+2C」

以前、文房具朝食会@名古屋でだったかな?東海地方の文具王の猪口フミヒロ(id:fumihiro1192)さんから、「ゼブラからデルガードの多機能シャープペンが発売されたらしいけど知ってる?」と聞かれました。
プレスリリースをチェックしているのですが、該当する情報を見た記憶もありませんでした。フミヒロさんも、ゼブラのHPを隈無く探して該当する情報がない。と仰っていました。

確かに多機能シャープペンは各メーカーから色々発売されていますし、デルガードに代表されるような芯の折れないような高機能なシャープペンも数多くあります。
しかし、高機能なシャープペンの機構を搭載した多機能シャープペンは見たことがありません。
きっと複雑な機構による部品の小型化や、部品点数などの問題から実現が難しいのかな?と個人的に思っていました。

そうこうしていたら、本日プレスリリースで、デルガードの機能を搭載した多機能シャープペンが発売されることが発表されました。

デルガード+2C

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デルガード+2C

prtimes.jp

製品情報

  • 発売予定:2019年1月21日(月)
  • 価格:¥1,200(税別)
  • シャープペン芯径:0.5mm
  • ボールペン:エマルジョンインク黒+赤 ボール径0.7mm
  • 軸色:レッド/ブラック/ブルー/ホワイト

製品特徴

デルガード機能搭載シャープペン

冒頭でも述べた通り、多機能シャープペンのシャープペンシルの部分が芯が折れないシャープペンの代名詞的なデルガードの機構を搭載しています。

ボールペンとシャープペンが同居する多機能シャープペンで、デルガードの機構を搭載するために、従来の「デルガード」の機構を1/26(体積比)のサイズにする必要があったそうです。そのため構造を一から見直し、部品の材料や加工精度を変え、2年7ヶ月の開発期間を経て「極小デルガードシステム」が出来上がったそうです。
もともとシャープペンのペン先に搭載された機構ですので、小さいのにそれをさらに1/26のサイズにするって、小さいを通り越して極小です。

ちなみにデルガードの機構は、あらゆる角度のどんなに強い筆圧からも折れないように芯を守っています。芯の長さは3回ノックで出された芯であれば、そうそう折れません。デルガードが発売された当初、本当に折れないのか力任せに筆記したのですが、縦の力でも横の力でも折れることはありませんでした。

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縦の力にはスプリングで対応

縦の力には軸に内蔵されたスプリングが芯を上方向に逃し折れを防ぐ。

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横の力には金属部が芯を包み込み対応

横の力には先端の金属部品が自動で出てきて芯を包み込み芯が折れるのを防ぐ。
この2つの機能が、加わる力の角度や強さに合わせて自動で配分を調整して作動して芯が折れることを防いでいるのです。

ボールペン

この多機能シャープペンに搭載されているボールペンのインクは、ゼブラが開発に5年間の歳月をかけたエマルジョンインクです。
エマルジョンインクは、油性インク・水性インク・ゲルインクに継ぐ第四のインク種類です。
油性のインクと水性のインクが7:3の割合で混ぜられているインクです。そのため、ゲルインクと油性インクの良いとこ取りをしたような性質です。
そのため滑らかな書き心地と耐水性の融合というメリットがあります。さらに水性ボールペンのような滲みや、油性インクによくあるインク溜りが発生しにくいという本当に優れたインクです。
ボール径も、使いやすい0.7mmが採用されています。

さらにボールペンを選択する際のノック部分が小さいのが嬉しいですね。
この部分が大きいと、目立ってなんとなくブサイクというかオシャレじゃない感があるのですが、かなり小さくなっているので全体のデザインを損ねていないことが嬉しいです。

 

待ちに待った高機能シャープペン機能を搭載した多機能シャープペンですが、1点気になるところがあります。
それはプレスリリースにあるデルガード機能を搭載したシャープペンの部分に遊びがあって筆記時にぐらつかないかな?という点です。

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多機能シャープペンのシャープペン部

従来のデルガードであれば、軸に組み込まれているのでブレは生じないのですが、多機能シャープペンにしたことによってぐらつきが生じるのではないかと気になります。
まぁ商品開発の際にそういった懸念事項は解決されていると思いますが、書き心地ばかりは実際に手にしないとわからないので、購入したらレビューします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。