(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

日本人と手帳の関係を学べる「手帳と日本人」

アナログ・デジタル問わず、予定管理の何かしらのツールを使っている人は多いことでしょう。
僕も大して忙しいわけではないのですが、忘れちゃいけないイベントやブッキングを避けるために予定管理のツールを使っています。

僕はメインはアナログの手帳ですが、サブでGoogleカレンダーを使っています。
アナログ手帳は書き込みが容易ですし、未来の予定をサクッと確認できて重宝しています。Googleカレンダーはとりあえず予定の有無を確認する用途と、リマインダー機能のために使っています。

今では当たり前の予定管理のツールの「手帳」って、いつから使われるようになったんでしょうね。
そもそも中世に予定管理という概念があったのでしょうか。
僕は移動時間が早くなってくるに従って、予定管理という概念が生まれたと思っています。

中世だと早い移動手段でも馬だったと思うので、移動だけでも結構な時間を要したはずですので、1日に何件も予定を入れるような事はなかったのではないかなと思います。
せいぜい今でいうカレンダーのようなものに、午前・日中・夜ぐらいの枠に数件予定を書いていたのではないでしょうか。

それが近代になって自動車や鉄道が発明されて普及するにつれて、移動時間はどんどん短くなって1日に入れる予定もだんだんと増えていったのではないでしょうか?
何件も予定が入ると、覚えてられる量にも限界があると思います。そうすると予定を記した帳面が欲しくなってくるでしょう。それが手帳になったのでないかな?と勝手に想像しています。

歴史的資料を調べた訳でも、そういった類の書籍を読んだ訳でもないので、僕の妄想の世界の産物を述べたのですが、今月そういった僕の妄想を修正してくれる書籍が発売されます。

手帳と日本人―私たちはいつから予定を管理してきたか

  • 著者:舘神 龍彦
  • 発売日:12月11日
  • 価格:780円(税別)

以下、Amazon の内容紹介引用

この小さな冊子の歴史は、日本人の歩みそのものだ

旧日本軍の「軍隊手牒」や企業が作成する「年玉手帳」、一大ブームを作った「システム手帳」に「有名人手帳」、はては新時代の定番「ほぼ日手帳」から奇怪な「スピリチュアル系手帳」まで――。明治初期に生まれて以来、機能的な変貌を遂げつづける手帳は、日本人の時間観や仕事観を映しだす鏡だ! 小さな冊子に秘められた、おどろきの歴史と文化を解き明かす。

著者は手帳評論家の舘神 龍彦さんです。残念ながらまだ直接お会いしたことがないのですが、手帳についてちょっと調べると舘神さんの記事がヒットします。
そんな手帳評論家の舘神さんの書かれた書籍ですので、きっと日本にいつ・どのような形で手帳が普及して、その手帳がどのように進化してきたのか学ぶことができることでしょう。

残念ながらAmazonでは「在庫なし」となっていますが、僕は近所の書店で予約してきました。

Googlaカレンダーなどのデジタルで予定管理をされる方が昨今は増加していますが、手帳の携帯が変化しただけで行なっている事は変わりありません。
そんな「手帳」と日本人の関わりがきっとわかるはずです。身近にあるツールだからこそ、その遍歴を知っておきたいです。

今から発売日が楽しみです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。