カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

万年筆の調整に挑戦

万年筆は使えば使うだけ自分の書く癖に馴染んで、唯一の筆記具になります。
こうなると他の筆記具では味わえない、なんとも言えない書き味となり、本当にストレスなく筆記することができます。

でも、毎日使っていても、自分の書き癖に馴染むまで何年も掛かります。

手っ取り早く自分の書き癖に馴染ませようと思うと、通常は万年筆メーカーさんなどが実施しているペンクリニックに行って、調整してもらう必要があります。
でも常に開催されている訳ではなく、また日程が合わなかったりしたりします。

そんな時は、自分で調整してしまえばいいんです。
今回の方法は、万年筆大好きな文具店の店主さんに教えてもらった方法に、僕の方法を追加しています。
いきなり高級な万年筆で実践するのは無謀ですので、まずは壊れてもいい。と思える万年筆で練習しましょう。僕は、「日経おとなのOFF」で万年筆が付録で付いていたので、この万年筆とカクノで練習しました。
付録の万年筆は、調整できてもワザとバランスを壊して、また調整する。ということを何度も行ったので、字幅がふた回りほど太くなりました。

なので、今回の方法はあくまでも自己責任でお願いします。

用意するもの

用意するのは、ラッピングフィルムとプラスチック板です。
ラッピングフィルムと言うプラスチック製のヤスリで、ホームセンターなどで数百円で購入することが可能です。

ヤスリなので目の粗さがあるのですが、今回使用するのは #15000や#10000という非常に細かい物です。どれくらい細かいかというと、#10000で0.5ミクロン、#15000で、0.3ミクロンです。

このラッピングフィルムは、本来は金属の仕上げ研摩や塗装面の前仕上げなど、主に工業用に使われる物です。

このラッピングフィルムを適当な大きさにカットし、プラスチック板はラッピングフィルムより少し大きめにカットします。そしてラッピングフィルムをプラスチック板に貼り付けます。こうすると、薄いラッピングフィルムでも硬いプラスチック板のお陰で、安定して使う事ができます。

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僕が準備した調整道具

僕は名刺よりも少し大きいくらいのサイズにしました。

調整の仕方

調整方法は、ラッピングフィルムに万年筆を当てて筆記します。
この時に注意したいのは、力を入れないことです。研磨されたものは元には戻らないので、少しづつ研磨するように力を抜くことです。

準備

いきなりラッピングフィルムに当てるのではなく、現状の書き味を紙に書いて覚えておきます。
カリカリと引っかかるようであれば#10000のラッピングフィルム、ちょっと引っかかる程度であれば#150000を用意します。

直線の調整

まずはペンポイント全体が当たるように、縦にまっすぐ万年筆を走らせます。
一回走らせただけで、書き味は変わります。そのため、ラッピングフィルムに1回走らせたら、その都度書き味の変化を確認します。

書き味が滑らかになるまで、何度も紙に書いて書き味を確認して、ラッピングフィルムで研磨、そしてまだ紙に書いて筆記感を確認という作業を繰り返します。
この方法で、直線の書き味を調整します。

曲線の調整

紙に曲線、オススメなのはアラビア数字の8を筆記します。
この時に、どこで引っかかるのかを確認します。

ラッピングフィルムで同じように、アラビア数字の8を筆記します。
1回ラッピングフィルムで書いたら、また紙に8を筆記し、ある程度滑らかに書けるようになるまで紙とラッピングフィルムと交互に書きます。

ある程度滑らかに筆記できるようになったら、今度は8のどの部分で引っかかるのか、引っかかる特定の部位のみ#15000で研磨します。
紙に書く時は、特定の部位だけではなく、8を書いてバランスが崩れていないか確認します。

もしバランスが崩れているようであれば、8を書いて調整です。
非常に目の細かいもので研磨していますので、大きくバランスを崩すことはないのではないかと思います。

 

最後に

自分で調整することの最大のメリットは、意識することなく自分の書き癖で調整ができる点です。
ぜひ簡単な調整は自分でできるようになりたいです。
最近は安い万年筆、それこそ100均でも販売されているので、どんどん練習して行きたいです。

教えてくれた店主さんは、人の万年筆に手を出すのは100本は練習してから。と言われていましたが、僕は100本練習したぐらいでできるようになるのか不安です。

最後に冒頭にも記載しましたが、あくまでも教えてもらった方法に僕なりの方法を追加していますので、あくまでも自己責任で行うようにしてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。