(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

特殊なノートを見せてもらいました「無塵紙」

最近、お邪魔するようになった名城大学ドーム前キャンパスの名古屋フューチャーセンターで知り合った方が、とっても珍しいノートを見せてくれました。

それは「無塵紙」という中紙のノートです。

あまりに嬉しくて、表紙の写真を取り忘れたことに帰宅後に気づくという失態を犯してしまいました。

このノートは、知財管理が行えるように、支給する会社がシリアル番号を採番しており、誰がどのノートを持っているか、その番号から判明するようになっていました。そして、最大の特徴の「無塵紙」ですがクリーンルームに持ち込みが出来るんです。
クリーンルームとは、「空気中の浮遊塵埃が限定された清浄度レベル以下に管理され、必要に応じて温度・湿度等を一定の基準に制御する部屋」

クリーンルームには、浮遊塵埃が発生するようなモノは持ち込みが出来ません。一番管理されているクリーンルームは、稼働中は人の出入りが出来ないそうです。
そんな浮遊塵埃を徹底的に管理される環境では、通常のノートは持ち込みできません。なぜなら、通常の紙は木材パルプから作られるので、浮遊塵埃の素だからです。そこでクリーンルームで使用できるノートとして「無塵紙」という特殊な紙が使われているそうです。この「無塵紙」は樹脂?かなにかでコーティングされているのか、塵埃が発生しないものです。

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手触りは、トレーシングペーパーよりもサラサラしています。クリーンルームで鉛筆を使うと、黒鉛が浮遊塵埃となるので使えませんが、せっかくなので試してみました。鉛筆での書き味はサラサラしすぎて気持ち良くありません。
クリーンルームで使える筆記具は、ボールペンや万年筆など浮遊塵埃の発生しないモノに限られるそうです。

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各ページにページ番号が印字され、ページの下には記入日や名前を書き込む欄があります。
さすが知財管理のためのノートです。


さすがにクリーンルームに入るような事は無いのですが、こういう特殊な紙は惹かれます。