(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

キャップが進化してました「マジックインキ No.500」

f:id:Pi-suke:20170629200544j:plain

先日、会社で油性マジックを借りたら懐かしの「マジックインキ No.500」でした。
guitar-mg.co.jp
f:id:Pi-suke:20170629170925j:plain


調べたら1953年に発売されて、すでに60年以上にわたるロングラン商品。
実家が自営業でしたので、ボディが瓶タイプの「マジックインキ 大型」で親が値札や今で言うPOPを書いていた記憶がある。


そんなマジックインキを久しぶりに借りて驚いたのだが、キャップの形状が変わっていた。
昔使っていた時はキャップを押しはめるだけで、きちんとキャップが閉まっているか不安になって力一杯綴じていた。そのため次に使うときにキャップが固くて開けるのに難儀したものだ。
しかし、今回借りたらキャップが凹凸で閉まる形になっていたのだ。これならキャップをしたときに「カチッ」となり、きちんとキャップを閉めることができる。
昔からあるロングラン商品も地味に進化しているのだな。と関心していたのだ、このキャップが相変わらず開けるのが固いというか、徐々に開けることが出来ない。その為開ける勢いがいいと、うっかり手にインキが付いてしまった。何度かキャップの開け閉めをしていたのだが、気をつけていないとちょいちょい手を汚してしまった。

昔の押し込むタイプなら、キャップを緩めてから外すことが出来たのだが、新しい凹凸タイプのキャップは急に開く感じがするので注意しないといけない。
そんな事を貸し主と話をしていたら、やっぱり貸し主もちょいちょい同じように手にインキを付けてしまうと言っていた。そんなに記憶に残るくらいなら注意して開ければ良さそうなものだが、なかなか注意して開ける様にはならないらしい。


ちなみに「マジックインキ」の製造元の寺西化学さんはスゴい。
使用者の要望に合わせてマーカー・インキの開発が可能なのだそうだ。

実際HPにあるオリジナルマジックの事例を見ると、「マジックイguitar-mg.co.jp
ンキの弱点の長時間キャップを開けても、ペン先が乾かない速乾性マーカー」「雨にさらされる屋外で車のフロントガラスに筆記できるペン」などがある。
2例目の事例を読んだら驚いた。

雨の中でも軽く拭けば筆記でき、筆記後すぐに水がかかっても筆跡が流れないが、必要がなくなれば跡を残さずキレイに取れる不透明インキを開発しました。

筆記後に筆跡が流れないのもスゴいが、必要が無くなれば跡を残さずキレイに取れるなんて、相反するような要求に応えている。
一見ニッチだが、利用者からの声を真摯に受け止めて、それを開発できてしまう企業なのだ。