(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

紙と筆記具について、トークをしてきました。

名城大学ドーム前キャンパスに、「名古屋フューチャーセンター(NFC)」というグループがあります。
NFCでは名城大学ドーム前キャンパスの社会連携ゾーンshakeという場所で、平日夜は毎日誰か当番の人(日直さん)がいて、何かやっています。みんなで楽しく語る&学ぶ場として運営されています。日直も運営ももちろん無償、場所を貸していただいてる名城大学さんのご厚意で、こちらも無償使用させてもらっています。
Facebook名古屋フューチャーセンター

そんなNFCさんと縁があって、9月11日(月)に「比べてみよう、紙と筆記具」という内容でお話をさせて貰ってきました。


僕はこう見えて表情に出さないだけで、小心者なのでドキドキして当日を迎えました。進行する人が日直というその日の当番になるので、開始時間の30分くらい前の18:30頃に会場に着いたのですが、誰も居ませんでした。このまま僕独りだったらどーしよう。と思っていたら、僕とNFCをつないでくれた方が来てくれました。
最終的に合計6人の参加者でスタートです。どうやら月曜日は人の集まりがあまり良くないそうなのですが、僕としては目が行き届き、参加者の方とコミュニケーションが取りやすいので、これくらいの人数でホッとしました。このうち2名の方は、文房具朝食会@名古屋の方だったのですけどね。



NFCは先に紹介した通り、「楽しく学ぶ場」ですのでまずは筆記具の歴史をサラッと紹介。
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鉛筆が誕生してから、万年筆~油性ボールペン~水性ボールペン~ゲルインキの誕生と、16世紀以降の歴史を軽く説明です。
実はボールペンって、結構新しい筆記具で1970年頃までは万年筆が一般的だったんですよ〜今一番社会人が使っているであろうボールペンが、それほど古い筆記具でないんですね。ということを話しながら、それぞれの筆記具の歴史や開発に至った小話を交えつつ、大きな流れを紹介しました。
そしてボールペンには油性・水性・ゲルとインクに種類があるのですが、それぞれの違いを簡単に説明しました。
当初の予定では、ここは本当に軽く流すつもりだったのですが、参加者の方も興味があったのか、ちょっと興に乗って話しすぎました。


軽く?筆記具の歴史についての座学を行った後は、実際に普段使っている筆記具で色々な筆記用紙に書いてみる。という体験型の内容です。
まずは会社でよく使われている普通紙。その後、NO DETAIL IS SMALLさんで仕入れてきた5つの用紙(モンテ・ルキア、竹紙、トモエリバー、フールス紙・バンクペーパー)の書き比べです。
それぞれの用紙の特徴を説明をしつつ、実際に書いてみます。
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その後、LIFEのLライティングペーパーや、神戸派計画さんのグラフィーロ等、筆記に適したノートや紙に書いてみて貰いました。
そしてせっかく僕が説明するのですから、ちょっと変わった用紙にも書いて貰いました。新日本カレンダーさんの日めくりカレンダーの用紙と、ぷんぷく堂さんの「競馬新聞で出来たレポート用紙」。実はそれ以外にも色々な用紙を持ってきていたのですが、時間が無くて紹介できなかったんです。



90分という枠でしたが、かなり駆け足になってしまい反省点が多々ありますが、おおむね満足して頂けたかな?と思います。
実は話そうと思っていた内容の7割くらいしか紹介できていないんですよね。3割くらいこぼれ話的な内容も用意していたのですが、時間が足りないwその枠内に収めるって非常に大変だということを痛感しました。
この機会に、身近にある筆記具とノートに興味を持つきっかけになったのではないかな?もしそうであれば幸いです。


そして、実は来月の2日(月)にもNFCで文房具ネタでお話をします。次回はリクエストのあった万年筆がテーマです。

大人の女性のための新ブランド「grand jete」

スケッチブックの「クロッキーブック」や、仕事に創造性を生み出す「Mnemosyne」のマルマンさんから新ブランド「grand jete」というのが10月13日から発売されるそうです。
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マルマンさんのHPからは検索出来なかったので、今回の情報元は日経新聞さんです。
www.nikkei.com


『grand jete』とは、「大きな跳躍」という意味のバレエ用語。何気ない毎日を、「書く」ことを少し特別に感じられる文具によって輝かせ、やがて使う人の成長や飛躍に繋がるように、というメッセージが込められています。ターゲットは“働く大人の女性”。

コンセプトの「書く」ことを少し特別に感じられる文具。って素敵ですね。僕もこの日常の中にちょっと小さな変化を大切にしたい。と考えているので、あえてちょっとお値段のする良い筆記具・ノートを使っていますが、日常の「書く」という行為が特別に感じられて、場合によっては背筋が伸びるような気持ちになります。


このブランドでは、ノート・一筆箋・封筒・マルチポーチ、ミニウォレット・ペンケースが展開されるそうです。
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注目したいのはノートです。

商品名 サイズ 本文枚数 仕様
ミシン綴じ B5 40枚 無地
ツインワイヤ綴じ A5 60枚 8mm罫線
糸かがり綴じ A6 128枚 無地

さすがマルマンさんです、全ての本文の用紙の坪量が80g/m^2 ということです。これくらいの坪量だと今までのノートよりも、書いた時の感覚が気持ちいいと思います。また万年筆でも裏抜け等が起こりにくいのではないでしょうか。ツインワイヤ綴じノートは、8mm罫線(U罫)とちょっと幅広な罫線になっているので、万年筆の中字幅でも気持ちよく書けそうです。
ノートの色展開はゴールド・シルバー・ブラックの3色ですが、プレスリリースのPDFを見る限り、華やかさを保ちつつ落ち着いた色合いになっています。まさに「働く大人の女性」という印象を受けます。


華やかな装いで中身もしっかりしているので、まさに「働く大人の女性」に最適だと思います。

見た目マッチ箱な付箋「マッチ箱付箋」

ちょっと人とは違う付箋を使いたい人にお勧めな付箋が、春光園さんの「マッチ箱付箋」です。
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マッチ箱 付箋|付箋|製品一覧|春光園

見た目、まんまマッチ箱です。

今の若い子にマッチ箱といっても、ピンとこないかも知れません。昭和50年代生まれの僕の世代ぐらいがギリギリなのかな・・・
以前はよく喫茶店や飲食店で、店名が記載されたマッチが置いてあって、持ち帰り自由だったんですね。
今だとマッチ箱に変わり、ショップカードになっていますが、一昔前はショップカードなんて洒落た物では無くマッチ箱だったんです。

そんな昭和な懐かしい雰囲気をそのままに、マッチの変わりに付箋を入れたのが、春光園さんの「マッチ箱付箋」です。
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またマッチ箱のデザインも古めかしく、ザ・昭和っという感じです。マッチの擦る側面のヤスリの部分も再現されており、「マッチ箱付箋」では爪研ぎのヤスリになっています。


会社のデスクに置いておいたら、年配のオジサマがきっと反応するんじゃないかな。
ちょっと最近は見掛けなくなったマッチ箱という古いデザインを、付箋とコラボさせるなんて洒落てます。

「マッチ箱付箋」は箱に付箋が入っているので、ペンケースに入れていても付箋がビラビラすることも無いので、持ち運びにも適しています。

ちょっと人とは違う・どこか懐かしい雰囲気の「マッチ箱付箋」お一つどうでしょう。
「マッチ箱」という最近見掛けなくなったアイテムですが、付箋とコラボすれば新たなノベリティとして復活しないでしょうかね。


春光園 メモ MAMIMU.MEMO 和紙 和モダン 5個 SMN-1001T

春光園 メモ MAMIMU.MEMO 和紙 和モダン 5個 SMN-1001T

「はじめてのリングノートづくり」に参加してきました

NO DETAIL IS SMALLさんの第一回ワークショップの「はじめてのリングノートづくり」に参加してきました。
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NO DETAIL IS SMALLさんは、名古屋駅から徒歩15分ぐらいの、四間道というオシャレなエリアにあります。
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nodetailissmall.com


名古屋でオリジナルノートが作れるということで、開店間もない時期からお世話になっています。オリジナルノートが作れるだけでなく、美味しいコーヒーも飲めるので頻繁にお邪魔してます。


ワークショップの内容は

第1回、シェアハッピ!ワークショップを開催します。
「はじめてのリングノートづくり」
リングノートをご自身で製本機を使って作ります。
紙選びから、穴あけ、リング綴じまで。
ノート談議&スペシャルティコーヒーを楽しみながら。
★2冊のノートを作っていただき1冊を「シェアハッピ!=しあわせのおすそわけ」として寄付します。
★製本をマスターした方は、次回よりリングノート製本をご自身でして頂けます。

シェアハッピーということで、名古屋市緑区にある児童養護施設にある程度冊数が溜まったら寄付されるそうです。これなら文房具好きも、人様の役に立てますので、予定を調整して参加してきました。
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ちなみに9月23日(土)にも、10時30分~12時00分頃と14時00〜15:30分頃の2回行われますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。


ノートの作り方は通常通り表紙・裏表紙・中紙・リングを選択します。ただ違うのは、寄付するノートがあるということです。どういうノートをプレゼントしようか、ちょっとした足長オジサンの気分を味わいつつ、選びます。
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このお店では、中の紙を「トモエリバー」「モンテ・ルキア」「バンクペーパー」「OKフールス」「竹紙」の5つから選べます。そして表紙も何パターンからか選び、最後にリングを選びます。今回はちょっとシンプルな構成にしてみました。
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それぞれの紙の特徴は、NO DETAIL IS SMALLさんのHPに説明があるので、興味のある方はご覧いただくか、僕をリアルで捕まえて聞き出してください。


さて通常はここからは店主の方に製本をお願いするのですが、今回のワークショップでは自分で製本です。
製本する方法は、リングを通す穴を空けて、リングを通して、リングを鉸める。この工程を一つの機械で行います。
今までは横で見せていただいていたのですが、表紙や裏表紙が意外に固くて力が若干要ることに驚きました。
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穴を空けてリングを通したら、最後にリングを鉸めるのですが、微調整?とかちょっと凝り始める要素があってハマりそうです。
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慣れてしまえば、5分とかで製本作業できそうです。そして次回からは自分で中紙を差し替えることができるようにスキルアップしました。
表紙などを選んで、自分オリジナルということで愛着がわきますが、さらに自分で製本したという事でより一層愛着が沸きます。
さらにこのワークショップで、幸せのおすそ分けというちょっとした社会貢献にも参加できるので、ぜひ機会があれば参加していただきたいです。

嘘から出た真になるのか「ペーパーツイッター」

昨日観測された太陽フレアが、通常の通常の約1千倍で最大級だったそうです。
今回のような大規模な太陽フレアが発生すると、翌日とかにフレアによって発生したガスが地球を覆う地磁気にぶつかり、磁気が乱れて電子機器などに影響する恐れがあります。今回のような大規模な場合だと、最大で数日程度影響が発生しうる可能性があります。
大規模な「太陽フレア」観測 通信障害の可能性も (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
1000倍以上の大型太陽フレア発生 8日以降は通信やGPS、送電線への影響に注意 (sorae.jp) - Yahoo!ニュース


因みに影響時間予測ですが、8日15時~24時(日本時間)と予測されています。影響としては通信障害などが考えられますが、現代社会において通信障害は大きな影響を与えるので、その代替手段が必要です。きっと関係部署は何かしら対策に乗り出しているのではないでしょうか。


宇宙規模の出来事なので、我々小市民は対策の取りようもないのですが、通信系統が使えないと現代人の我々は慌てふためく事になります。そんな中、虚構新聞
kyoko-np.net
と報道しています。
虚構新聞のニュースは全て虚構ですので、実際にはこんなことはありませんので、くれぐれも真に受けないように



虚構ニュースにも関わらず、取り上げたのはこの「ペーパーツイッター」の出来が良すぎるからです。
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ペーパーツイッターは、200枚つづりのブロックメモ。災害などで通信障害が起きた場合でも、ペーパーの空欄に自分のアカウント、本文、日時などを記入することでツイートした時と同じ満足感を得ることができる。またリツイート数やいいね数も好きな数字が書き込めるため、今まで味わったことがないほどの承認欲求を満たすことも可能だ。

リツイート数やいいね数が書き込めたりと、かなりイイできだ。これはひょっとすると商品化して、虚構新聞誤報謝罪することになるんじゃないか?とワクワクしてたら、企業Twitter で有名なKING JIMさんが乗っかってます。



商品化の波が来てるんじゃないですか?
最近は企業さんがネタで呟いたものが商品化されたりすることも少なくないので、ぜひ乗っかったKING JIMさんには商品化に向けて頑張って欲しいです。

小学生の時の文房具の思い出「プロフィール帳」

Yahooきっずボイスで、「お気に入りの文房具は?」ということで、8月30日~9月1日までのアンケートが行われたようです。
「お気に入りの文房具(ぶんぼうぐ)は?」 - Yahoo!きっずボイス

結果は、
1.ペンケース:1026票(49%)
2.えんぴつやペン:619票(30%)
3.消しゴム:219票(11%)
4.下敷き:218票(10%)
投票数2082票

投票数から4択のアンケートだったようです。


Yahooきっずなので対象は小学生だと思われますので、小学生のお気に入りの文房具のランキングとみていいでしょう。
気になったのは、文房具なのにノートが無いことです。ノートが入っていたら、果たして何位になったのか気になります。

このアンケートをみて、僕が小学生の時に文房具に対してどうだったかな~と思い出してみたのですが、僕が小学生の時には、お気に入りの文房具があったかというと全くなかったです。今からでは想像できませんが、じっとしているよりサッカーとか体を動かすことが多かったですし、高学年になれば雨が降れば児童館で将棋を指していました。そんな訳で文房具自体にはっきりいって興味が無かったです。
ただこれらの文房具は何かと遊び道具になっていました。箒をバット代わりに消しゴムを投げたり、高学年になるとペン回しをしたり、下敷きを擦って静電気を発生させてみたり・・・本当にどこにでもいるおバカな男の子でした。


そんなおバカで文房具に興味の無かった僕ですが、小学生の時の文房具として思い出すものの1つが「プロフィール帳」です。(名称が正しいのか不安ですが・・・)
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90年代に小学生だった僕の学校では、ほぼ全ての女子が持っていたと思われる文房具です。(文房具というジャンルに入るのか不安ですが、文房具店に必ずありましたから、文房具とします。)
文房具店で取り扱われていたので、たぶん全国的に僕の世代は記憶があるのではないでしょうか。前後の世代に通じるのか不安ですが、「プロフィール帳」は大きさとしてはバイブルサイズくらいの可愛らしいバインダー式の手帳だったと記憶しています。これには名前とか好きなこととか、要するに今で言う個人情報的なことを書き込む用紙が綴じてあって、その用紙を友だちに渡して書いて貰う。当然その用紙も可愛らしいキャラクターが印刷されて華やかなんですが、ただでさえ華やかな用紙に色々な色のボールペン?で書き込むもんだから、もう目がチカチカするレベルです。さらに丸文字とか独特な文字で、これまた可愛らしく書く。というもの。
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なんで覚えているかというと、妹かクラスの女子に見せて貰ったからだと思います。なにせおバカ男子な僕でしたので、奇特な女子数人がお情け?で「書いて~」と持ってきてくれたことを思い出したぐらいで、果たして僕はちゃんと書いて相手に渡したのか・・・まったく記憶が無い。今以上にトリ頭だったから、貰って後から書こうと机に入れてそのままになっていたのかも知れません。ただ、クラスで人気の男子は、渡されたプロフィールカードをせっせと書いていましたね。今から思えば、女子からどれだけプロフィールカードを渡されたかによって、人気がはっきりと数字に表れる上、気になる女子からプロフィールカードが貰えるかどうか、そういうのが気になる男子には辛いアイテムだったのでは無いでしょうか。


今ですら朴念仁というか男女の機微が読めない僕なので、小学生の時の僕は今以上なので、まったくそういったことに興味が無かったので無駄に気にすることがなったので良かったです。
この「プロフィール帳」今でも販売されていて、世の小学生男子の気をもませているのでしょうか。ちょっと気になるので、今度文房具店で探してみようかと思います。

万年筆がより身近になります「初心者の為の万年筆講座」

昨日、岡崎にあるPEN'S ALLEY Takeuchiさんで「まちゼミ」という活性化事業が行われました。
到着時にはあいにくの雨模様でしたので、晴れた時に撮影したPEN'S ALLEY Takeuchiさんの外観を
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「まちゼミ」ですが、以下の事業です。

得する街のゼミナールを略して〝まちゼミ〟とは岡崎市中心市街地の商店街のお店が講師となり、プロならではの専門的な知識や情報、コツを無料で受講者(お客様)にお伝えする少人数制2~7人のゼミです。(裏講座、追加講座等の工夫が期間内にあります)

お店やひとの存在・特徴を知っていただくと共に、お店(店主やスタッフ)とお客様のコミュミケーションの場から、信頼関係を築くことを目的とする事業です。

岡崎まちゼミの会・得する街のゼミナール〝まちゼミ〟まちゼミは、岡崎市の岡崎まちゼミの会 - まちゼミとは



筆記具・文房具専門店であるPEN'S ALLEY Takeuchiさんでは、「初心者の為の万年筆講座」というゼミが実施されました。昨年も参加したのですが、非常に楽しく今年も懲りずに参加してきました。
www.pens-alley.jp

内容としては、PILOTさんの組み立て万年筆を組み立てながら、万年筆の仕組みなどを学ぶものです。組み立てと言って侮ることはできませんよ。書き味はあのKAKUNOに並ぶ非常に優れた万年筆ですから。

開始時間は18:30からなのですが、ちょっと早めにお邪魔して店内を徘徊です。2階に上がると一番目立ついい場所に、千葉のぷんぷく堂さんフェアーが実施されてました。
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いいですね~ぷんぷく堂さんのオリジナル文具がいくつか販売されています。日本文具大賞デザイン部門のグランプリを受賞した「あなたの小道具箱」やInstagramなどSNSとの親和性の高い「1日100文字したたメモ」や、独特の書き味の「競馬新聞でできたレポート用紙」、過保護なまでに保護する「過保護袋」、細かなところまで手が行きとどいている「メモッパチ」。いいですね~見ているだけでワクワクします。
相変わらず店内もとっても素晴らしく、僕の愛知県内でダントツに1番好きな文房具店です。いつかPEN'S ALLEY Takeuchiさんの紹介記事を書きたいです。

さて、ふらふら店内を徘徊しつつ店長さんとお話してたら「森上さん、今回は私の変わりにしゃべりなよ~」っと無茶振り。いやいや何サラッと言ってるんですかwwwこんなところでもイジられキャラなんですね、僕は。


閑話休題


時間になり、講師の竹内さちよGMと、店長さんという豪華講師陣による「初心者の為の万年筆講座」の始まりです。
万年筆って基本的に以下の写真の7つの部品で出来ています。
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この部品の中で、万年筆の命というか重要な部品が下の写真の2つです。
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ペン先(上)とペン芯(下)。普段購入したら、当たり前ですがこの2つは組み合わさっていて、特にペン芯をマジマジと見る機会はありません。このペン芯は各メーカーの技術の粋・結晶でそれぞれ特徴があるそうです。確か以前、「趣味の文具箱」でPILOT / セーラー万年筆 / プラチナ万年筆の日本の3大万年筆メーカーのペン芯の記事がありましたね。

どんどん組み立てて行きます。複雑な構造ではないので、簡単に組み上がっていきます。組み上げるだけなら数分ですが、それぞれの部品の役割の説明や、名称がメーカーによって異なるとかちょっとこぼれ話を交えつつ、楽しく進みます。
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そして、最大のキモ、先ほどの写真のペン先とペン芯は金属とプラスチックなので、それぞれの材質を馴染ませる必要があります。ここが重要なポイントです。ペン先とペン芯の隙間が広すぎても狭すぎてもダメなんですね。メーカーさんも表現出来ないような微妙な世界だそうです。そんな繊細なことをどうするのかというと、熱湯ではないお湯に浸けるんです。お湯に浸けることにより、ペン先とペン芯が馴染むそうです。機会があれば、ぜひお湯に浸ける前と浸けた後でどうちがうのか体験したいものです。
最大のペン先とペン芯を馴染ませれば、あとはインクカートリッジを挿入すれば完成です。昨年も体験しているにも関わらず、やはり自分で組み立てた万年筆での一文字目はドキドキ・ワクワクします。

昨年はこの後、インクのお話や海外メーカーさんの万年筆のペン先を紹介したり、といった内容でしたが、今年はより万年筆が身近になる内容でした。それはインクカートリッジではなく、コンバーターを使ってインクボトルからの吸引方法の説明、そして万年筆を長く使う上で欠かせない洗浄のお話です。まぁ洗浄と言っても、インクカートリッジを外して、ぬるま湯かお水に一晩浸けて乾かす。といったオーソドックスな内容ですが、洗浄方法は初心者の方の心配事の一つですからね。


その後は、色々な字幅をプラチナ万年筆さん、PILOTさんの万年筆で試し書きです。同じ字幅でも、メーカーさんによって書き味が微妙に違うんですよね。普通紙とメーカーさんの試筆時に使用する紙とで書き味の違いを体験したり、そしてPILOTさんの「iroshizuku<色彩雫>」でインク沼の淵へお誘いというある意味トドメな非常に充実した内容でした。



PEN'S ALLEY Takeuchiさんでとっても楽しい平日の夜をすごさせて頂きました。一緒に参加されていた方々の反応を見ていると、やはり万年筆って素敵な筆記具だな~と幸せな気分になりました。
この場を借りてPEN'S ALLEY Takeuchiさん参加させて頂き、ありがとうございました。