(旧)カクかく

いつも側に寄り添っていて、人生を豊かにしてくれる文房具。そんな素敵な文房具をゆるく紹介します。

第72回 文房具朝食会@名古屋に参加してきました。

2017年6月17日(土)に、第72回 文房具朝食会@名古屋が開催されました。
今回も募集開始と共に満席となり、急きょ昼の部が開催されることになりました。
僕は朝の部の申し込みに間に合わなかったので、急きょ開催された昼の部(アフタヌーン)に参加してきました。


会場はこのブログで何度か取り上げている、名古屋の国際センター近くの「NO DITAIL IS SMALL」さんです。
nodetailissmall.com

13:30から開始ということで、コーヒーに軽食というまさにアフタヌーンです。
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今回のテーマは、「オリジナル手帳術 教えます」です。
普段人の手帳や、手帳をどのように使用しているのか、なかなか見聞きできないので、とっても楽しみでした。
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(写真は文房具朝食会@名古屋の主催者:イグチフミヒロさん)


参加した方の手帳の使い方は、まさに千差万別、十人十色です。
スタンプを押したり、スマートフォンで撮影した写真を、シールに印刷して手帳に貼ったりして記録して見える方もいました。
使用するフォーマットを印刷して、弱粘性の糊で必要な部分だけ貼って書き直しに対応したり、手帳1冊に自分にとって大切な事を印刷して1冊で完結させている方。
驚いたのは、手帳はページ数が多くて重たいので、不要なページは抜いて必要なページのみ使用している。ということです。


ちなみに僕は、以前記事にもしましたが「超整理手帳」を使っています。
pi-suke.hatenadiary.jp

ある程度の日数を見通して、自分の仕事をコントロールしたいので、蛇腹式の「超整理手帳」が今のところベターです。
ただ若干1日の書き込めるスペースが少ないので、まだまだ手帳ジプシーを脱することができそうにありません。



10人集まれば、例え同じ手帳を使っていても使い方は違うんですね。
当然、人によって仕事も違えば生活スタイルも異なります。
そうなってくると手帳に何を求めるのかという事も変わってきます。

ただ今回文房具朝食会@名古屋に参加して、多くの人の手帳の話を聞いて思ったのは、
・マンスリー・ウィークリータイプの人は、予定を管理することが目的
・デイリータイプの人は、その日の記録を残して過去を振り返ることが目的
というのが大きな傾向のように思います。


予定を管理することが目的であれば、ある程度の日数を見通せるフォーマットが使いやすいので、マンスリーやウィークリータイプになります。
その日にあったことや、行ったお店・支出などライフログ的なことを記載することに向いているのがデイリータイプになると思います。


本当に手帳というのは、大げさに言えば使用者の人生や生き方そのものなので、Aさんが使いやすい・素晴らしいと言っても、自分にとって使いやすいのとは別だということです。
手帳に何を求めるのか、手帳で何をしたいのかという目的が決まれば、ある程度の方向性は決まるかもしれませんが、最終的には実際に使って・使い方を自分で工夫する文房具なのではないでしょうか。
本当に今回の文房具朝食会@名古屋に参加して、改めて手帳は奥が深くて難しいと認識しました。

【祝】第26回日本文具大賞 デザイン部門受賞「tete」

お知らせ

先日の記事で日本文具大賞を10回に分けて紹介します。としましたが、文房具朝食会@名古屋の主催者で「ホント文房具のスグレモノ」のイグチフミヒロさん(id:fumihiro1192)と同じ方針であることが分かりました。
本日、文房具朝食会@名古屋にて、フミヒロさんと話し合いの結果、それぞれ5つずつ紹介しよう。という事になりました。
ということですので、よろしくお願いいたします。
なお本日開催された文房具朝食会@名古屋の報告は、非常に内容が濃かったので整理して明日記事をアップさせていただきます。
以上、お知らせでした。




[tete」は神戸の活版印刷屋さんの啓文社印刷工業の製品です。
www.k-bunsha.com


ISOTの受賞ページには

tete(テテ)は、革のカバーと金具とワンポイントでイラストや文字を活版印刷し、リフィルのすべても自分らしくつくるノートのように気軽で使い込むほど愛着が持てるスマートな手帳です。

と紹介されています。


表紙や中紙、リングを選んでというオリジナルノートは、既にありますが、オリジナル手帳なんですね。



またONLINE SHOPを確認したら、

tete.(テテ)とはカバーと金具とワンポイント、リフィルのすべてを選んでつくる。ノートのように気軽で、手帳のように愛着が持てる、スマートな手帳です。tete.は自分で選んで作る手帳なので、現在、啓文社が参加しているイベントでしか購入できません(ただ今、多くのみなさまに手に取ってもらえる方法を考え中です)。イベントはホームページ上でお知らせしていますので、ご興味がございましたら、ぜひ遊びに来てください。

https://memoir.thebase.in/about


とありました、ということは現状では啓文社印刷工業さんが参加しているイベントでないと、このteteは入手できないんですね。
カスタマイズがどこまでできるのか、結構気になります。

ちなみにONLINE SHOPで販売されているリフィルのサイズを確認したら、横95mm×縦170mmということなのでバイブルサイズです。


どれくらいの自由度があるのか、ぜひISOTで確認したいです。

【祝】第26回日本文具大賞 機能部門受賞「トガリターン」

先日発表された日本文具大賞の優秀賞製品のなかで一番目に付いたのが、この製品です。

トガリターン 手動鉛筆削り ソニック
トガリターン 手動鉛筆削り | ソニック | 文具・事務用品メーカー
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この製品は手動の鉛筆削りです。
鉛筆を愛用していますが鉛筆削りを使わないので、まさか鉛筆削りが進化しているとは思いもしませんでした。

安全設計

この製品は鉛筆を押さえ込むために引っ張る部分が無いそうです。
手動の鉛筆削りって、鉛筆を夾む部分を引っ張って、削り終わったら引っ張り出した部分を戻しますが、小さい頃マレに夾まれた記憶があります。

削る為には鉛筆を押さえ込む必要があるはずなのですが、どのようにこれを実現しているのか、ぜひとも実機で確認したいです。

削り終わると自動的に出てくる

削り終わったことを自動検知して、さらに鉛筆が出てくるそうです。
今までの鉛筆削りも、削り終わると空回りすることはありましたが、鉛筆が排出されるみたいです。



この鉛筆削りだとスライドして押さえ込む所に夾まれる心配もないですし、無駄に削ることもないので低学年の児童でも安心して使う事ができます。
これらの特徴は特許を取得しているそうです。

ぜひISOTに行った際に体験してみたいです。

【ISOT】第26回 日本文具大賞 発表

昨日、今年の日本文具大賞の「機能部門」「デザイン部門」のそれぞれ、各5賞品が発表されました。
www.isot.jp

「機能部門」

製品名 社名
エクスシザーズ カール事務機
トガリターン手動鉛筆削り ソニック
スライドカッター ハンブンコ プラス
クリップファイル LIHIT LAB.
zeit VektorミーティングボックスA4 レイメイ藤井

「デザイン部門」

製品名 社名
tete 啓文社印刷工業
びわこテンプレート コクヨ工業滋賀
ブロッククリップ デザインフィル
あなたの小道具箱(各4色) ぷんぷく堂
"Jurassic Book" の本 PAPER ART VIET LLC


グランプリの発表は、ISOT初日の7月5日(水)に行われます。
どの賞品がグランプリを受賞するのか、非常に気になります。

この日本文具大賞ですが、公式サイトから抜粋すると

機能面・デザイン面それぞれにおいて、その年のもっとも優れた文具に贈られるアワード
2016年7月9日以降に発表された文具の新製品・リニューアル製品の中から10製品を選定、機能部門/デザイン部門を設け、優秀賞・グランプリを決定します。

ということです。
昨年のISOT閉会後に発表された文具が対象なんですね。

この日本文具大賞を受賞すると、すっごい注目度が高まって、文具店なんかだと特設コーナーが出来たりします。


これから10回に分けて、それぞれの製品を紹介していこうと思います。

優れた収納力とガバッと開いく「DELDE」

最近のペンケースは自立型の立つペンケースがトレンドのようです。
立つペンケースは、各社様々な商品を発売していますが、その中でも僕のオススメは、サンスター文具さんの「DELDE」です。
ペンケース「DELDE(デルデ)」 紹介|サンスター文具

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開け閉めが楽

上部のジッパーを開けて、左右の耳を下に下げるだけで、筆記具を取り出せます。
片付ける時は、ジッパー部を上に引っ張って、ジッパーを閉じるだけ。
他の立つペンケースよりも、開け閉めが楽ちんなんです。

筆記具へのアクセスが容易

使うときには上部が下に下がるので、ペンケースの高さが低くなります。
そのため、色々な長さの筆記具を入れても中で迷子になることがありません。
大体頭が出ているので一目瞭然で、使いたい筆記具を選びやすいです。

収納力

DELDEには、めちゃくちゃ筆記具が入ります。
HPでは35本ってなってます。
写真を見てもらうと判るかと思いますが、女子中高生も満足する筆記具数が入ります。
めちゃくちゃ入るので、調子に乗りすぎて重量過多になるので注意が必要です。

僕が中学生の時に、多くの女子がポーチ型のペンケースをパンパンにしていました。
当時の僕は、なぜそんなにペンケースが一杯になるのか不思議で仕方がありませんでした。
でも、今ではそんな彼女らに負けない位の本数を持ち歩いてます。

デザインが豊富

HPを確認したら、18種類のデザインがありました。
しかも限定デザインもあるんですね。
ペンケースでここまでラインナップが豊富ってスゴいです。
また上部も綿素材なので、缶バッチたアップリケでデコることもできます。



DELDEのスゴいのが、ペンケースとしてだけではなく化粧品入れなど様々な用途で使われているとことです。
DELDEは収納力が抜群でペンケースとして非常に優秀ですが、ペンケースとしての役割に甘んじないDELDEオススメです。

【文房具コンシェルジュ】幼児向け文房具「透明くれよん」

先日、友人からの依頼にやっと回答が出来ました。
まだ購入されていないので、実際の使用感は解りませんが・・・


今回の相談者は、相も変わらず学生時の友人です。
相談内容は、幼児向け文房具が欲しいとのことです。
今回はめちゃくちゃハードルが高かったです。

なぜなら、僕は独り者なので幼児向けという時点で、どういう物が良いのかサッパリです。
さすがにハサミとかはまだ早急でしょうから、筆記具に絞ったところで何をオススメして良いのか結構悩みました。

そして回答した文房具は、KOKUYOさんの「透明くれよん」です。
www.kokuyo-st.co.jp
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ポイントは、
- 原料が化粧品にも使われているので安全
- 汚れが手に付きにくい
- 透明なので下絵が残り、重ね書きで1つの絵で長く遊べる
- 透明オイルゲルの滑らかな書き味


1・2点目は、やっぱり幼児なので安全性が気になるでしょうし、どうしても手が汚れることもあるでしょう。そういった点を解消できます。
3点目は、通常のクレヨンでは一度色を塗ってしまうと、下絵が見えなくなってしまい、大量の下絵を用意する必要があります。
でも透明くれよんなら、色を塗っても透明感があるので下絵が見える状態なので、何度も重ね塗りして真っ黒になるまで1枚の下絵を使えるのでは無いでしょうか。
きっと塗り絵の下絵を探すだけでも、お母さんは大変でしょうから、ちょっと手助けになれば幸いです。
最後の書き味については、幼児には関係ないでしょうが、一緒に遊ぶであろうお母さんに昔のクレヨンとの違いに驚いて貰えるポイントかな。



本当に今回の幼児向け文房具は悩みました。
特別に幼児向けとして売り場コーナーがあるわけも無く、幼児が使う文房具が想像出来なかったんですね。
幼児 = お絵かき・塗り絵という安直な点ではありますが、満足していただけたようなのでホッとしました。

【文房具マンガ】「ぶんぐりころころ」第1巻

文房具マンガの「ぶんぐりころころ」の1巻が、6月9日に発売されました。
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もともとマンガボックスというWebマンガで掲載されていた物が、刊行されたものです。
現在でも数話が無料で読めるようです。

下のリンクは以前、Webコミックの紹介をした記事です。
pi-suke.hatenadiary.jp



さて、この「ぶんぐりころころ」のスゴい点が、

  • 特定のメーカの商品に偏っていない
  • 最新の文房具だけでなく、ロングセラーな文房具もネタになっている
  • 各メーカの許諾を得ており、各話毎に登場した文房具を紹介しつつ、メーカさんのコメントが載っている

ではないでしょうか。


ギャグマンガの体ですが、その中でしっかり題材の文房具の特徴をしっかり捉えています。
まぁざっくり説明すると、週刊少年サンデーに連載されている「だがしかし」の文房具版ですね。

今回の1巻に収録されている文房具は、
 ・消えるボールペン
 ・針なしステープラー
 ・超便利マグネットバー
 ・消しゴム
 ・アニマルラバーバンド
 ・芯の折れないシャープペン
 ・イケメン付箋
 ・魔法のインキ
 ・サクサク切れるハサミ
です。
それぞれメーカさんの許諾があるので、製品名はそのままで紹介されて、それぞれの商品の特徴が上手くまとめられています。


個人的には消しゴムの話は良かった。
MONO消しゴムにあれほど種類があるとは・・・

表紙絵がKOKUYOさんの協力で、Campusノートのデザインを使って見えるですね。
もうね地味ですが、こういった細かい所なんか大好きです。


発行部数が少ないそうなので、気になる人は早めに購入された方が良さそうです。

ぶんぐりころころ(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

ぶんぐりころころ(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン)